聴け、そして震えよ ― 2014年02月16日 13時12分40秒
昨日、2月15日はガリレオ(1564-1642)の生誕450周年ということで、関連する情報がネット上を飛び交っていました。私はガリレオと400歳違いになるのですが、50年なんて本当にあっという間ですから、これを9倍したところで0×9=0で、やっぱりあっという間でしょう。そう思うと、彼は意外に最近の人のような気がします。
★
まあ、それは冗談で、やっぱり450年は遠い昔です。
天文学史上の人物で云うと、ガリレオと現代のちょうど中間地点を生きたのがウィリアム・ハーシェル(1738-1822)で、私は彼の存在を何となく身近に感じるのですが、そのハーシェルしたってずいぶん昔の人ですから、いわんやガリレオにおいておや。
(ハーシェルの曾孫の、そのまた孫にあたる方がイギリスにいて、私は日本ハーシェル協会の用務でお便りを頂戴したことがあります。その方ももう80歳近いご高齢ですから、時の歩みは容赦がないことを実感します。)
さて、そんなこんなでハーシェルのことを考えているうちに、しばらくぶりに彼の音楽を聞きたくなりました(彼はプロの音楽家を経て天文学者に転身した変わり種です)。この曲は以前もご紹介したことがありますが、そちらはとっくにリンク切れになっているので、改めて動画にリンクしておきます。
ウィリアム・ハーシェル作曲、交響曲第8番ハ短調。
いやあ、やっぱりいいですね。
荒野を疾駆する巨人のような冒頭のアレグロ・アッサイ。これが自らの手で巨大な望遠鏡を建造し、宇宙の奥の奥まで見通した男の作った音楽だ!…と思うと、本当にこみ上げてくるものがあります。
聴け、そして震えよ!
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まあ、それは冗談で、やっぱり450年は遠い昔です。
天文学史上の人物で云うと、ガリレオと現代のちょうど中間地点を生きたのがウィリアム・ハーシェル(1738-1822)で、私は彼の存在を何となく身近に感じるのですが、そのハーシェルしたってずいぶん昔の人ですから、いわんやガリレオにおいておや。
(ハーシェルの曾孫の、そのまた孫にあたる方がイギリスにいて、私は日本ハーシェル協会の用務でお便りを頂戴したことがあります。その方ももう80歳近いご高齢ですから、時の歩みは容赦がないことを実感します。)
さて、そんなこんなでハーシェルのことを考えているうちに、しばらくぶりに彼の音楽を聞きたくなりました(彼はプロの音楽家を経て天文学者に転身した変わり種です)。この曲は以前もご紹介したことがありますが、そちらはとっくにリンク切れになっているので、改めて動画にリンクしておきます。
ウィリアム・ハーシェル作曲、交響曲第8番ハ短調。
いやあ、やっぱりいいですね。
荒野を疾駆する巨人のような冒頭のアレグロ・アッサイ。これが自らの手で巨大な望遠鏡を建造し、宇宙の奥の奥まで見通した男の作った音楽だ!…と思うと、本当にこみ上げてくるものがあります。
聴け、そして震えよ!
コメント
_ ぷんか ― 2014年02月16日 23時43分03秒
_ かすてん ― 2014年02月17日 17時02分49秒
なかなか良い曲ですね。
変換してiTunesに入れておきます。
変換してiTunesに入れておきます。
_ S.U ― 2014年02月17日 20時32分54秒
>荒野を疾駆する巨人
玉青さんには、第一楽章は「巨人」ですか。確かにそのような迫力の名曲ですね。私は、台風か雷鳴を思い浮かべました。
私は第二楽章のアンダンテが気に入っていて、勝手に気をまわしてハーシェルさんにはちょっと悪いのですが、この甘美でせつないメロディは、彼の「我が青春に悔いあり」という思いを歌ったものではないかと思っています。
それから、このメロディラインは、規模は全く違いますが、絶賛を受けているベートーヴェン第7交響曲の第2楽章に通じるものがあると思います(もちろんハーシェルのほうが古いです)。
玉青さんには、第一楽章は「巨人」ですか。確かにそのような迫力の名曲ですね。私は、台風か雷鳴を思い浮かべました。
私は第二楽章のアンダンテが気に入っていて、勝手に気をまわしてハーシェルさんにはちょっと悪いのですが、この甘美でせつないメロディは、彼の「我が青春に悔いあり」という思いを歌ったものではないかと思っています。
それから、このメロディラインは、規模は全く違いますが、絶賛を受けているベートーヴェン第7交響曲の第2楽章に通じるものがあると思います(もちろんハーシェルのほうが古いです)。
_ 玉青 ― 2014年02月17日 22時05分51秒
〇ぷんかさま
>貴ウェブサイトのイメージにぴったり
いやあ、こんなふうに凛々しいといいのですが…
でも嬉しいお言葉です。ありがとうございます。
そしてハーシェル・ファンが増えればなおのこと嬉しいです。
〇かすてんさま
これは1回聞き出すと結構癖になる曲ですよね。
心ゆくまでお楽しみあれ。
〇S.Uさま
真実は奈辺にありや?
ハーシェルのように人生自体がドラマチックな人は、曲の解釈にどうしてもその人の生き様を反映させてしまいますが、これは聞き手に許された楽しみでしょう。
まあ、その辺を割り引いても、これはいい曲だと感じます。
>貴ウェブサイトのイメージにぴったり
いやあ、こんなふうに凛々しいといいのですが…
でも嬉しいお言葉です。ありがとうございます。
そしてハーシェル・ファンが増えればなおのこと嬉しいです。
〇かすてんさま
これは1回聞き出すと結構癖になる曲ですよね。
心ゆくまでお楽しみあれ。
〇S.Uさま
真実は奈辺にありや?
ハーシェルのように人生自体がドラマチックな人は、曲の解釈にどうしてもその人の生き様を反映させてしまいますが、これは聞き手に許された楽しみでしょう。
まあ、その辺を割り引いても、これはいい曲だと感じます。
_ S.U ― 2014年02月18日 07時54分58秒
ハーシェルは科学者ですが、そのセンスを音楽でも計ることのできる貴重な人ですね。
科学よりもむしろ音楽のほうが計りやすい人かもしれません。
科学よりもむしろ音楽のほうが計りやすい人かもしれません。
_ 玉青 ― 2014年02月18日 20時54分06秒
センスのある人は羨ましいですね。
まあ、ハーシェルの場合、羨むという次元を超えていますが…
まあ、ハーシェルの場合、羨むという次元を超えていますが…
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バロック音楽ファンなのですが、普段よく聴いているボッケリーニ、ビーバー、ヴィヴァルディなどと毛色が違いました。
貴ウェブサイトのイメージにぴったりな音楽ですね!
サイエンスフィクション映画の宇宙旅行のBGMにありそう(??)です。
ハーシェルの他の音楽もyoutubeで探してみます。
おもしろい音楽のご紹介、ありがとうございました。