ハレー彗星の思い出とともに2017年09月23日 12時32分37秒



1910年から時を経て、再び1986年にハレー彗星がやってきたときも、いろいろ絵葉書が作られました。上の絵葉書もそんな1枚。


91歳のバーベナ・ウィグルスワースの思い出。
「ありゃ1910年、ハネムーンの晩のことだよ。新郎のウィルバーとあたしは灯りを消して、コトに取り掛かったのさ。すると急に空がネオンサインみたいに光り出して、風がうなりを上げてね。鶏が二羽、窓の外を飛んでくのが見えた。かと思うと、今度は地面が揺れ出したのさ。でも、そいつは始まったかと思うと、急に終わっちまった。今思えば、ありゃハレー彗星のせいだったんだね。おかしなもんさ、あたしゃずっとウィルバーのせいだと思ってたよ…」

思わずクスッとする話です。
でも、この話の可笑しみは一体どこから来るんでしょうね。
話にひねりを利かせた、そのひねった先にある、何か人生の真実みたいなものが伝わるからでしょうか。少なくとも、単なる艶笑ではないですね。

こういうのは若い頃と、齢が行ってからとでは、ちょっと受け止め方も変わるかもしれません。

   ★

この絵葉書は、カリフォルニアに住む或る文筆家夫婦が、友人夫婦の家で歓待を受けた礼状として(一方の奥さんがもう一方の奥さん宛てに)出したものであることが、裏面の文面から読み取れます。

双方の夫婦は当時50歳前後。やっぱり男女の機微について、感じるところがあったのでしょう。書き手の女性は、「この絵葉書、気に入った?」と書き添えています。

コメント

_ S.U ― 2017年09月23日 21時06分09秒

1910年のハレー彗星は、5月19日までが明け方の東天で、20日以降が夕方の西空でした。この葉書は鶏が出てくるので一瞬19日以前かなと思いましたが、よく読むと、話の内容もイラストの彗星の尾の向きも、やはり20日以降の宵の口のほうですね。妥当だと思います。

_ 玉青 ― 2017年09月24日 07時26分26秒

何が妥当かは判然としませんが、やっぱり妥当でしょうか。
うーむ…たしかに妥当のようです。(笑)

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