十月、神送り2021年10月01日 18時41分29秒

岸田氏が新総裁となり、その後の人事を見るにつけ、大方の予想が当たったというか、予想をさらに上回る活躍ぶりで、大いに瞠目しています。

岸田氏の得意技は人の話を聞くことだと、ご本人が仰っていましたが、まさにその言葉に偽りなし。これほどまでに、「あの人たち」の話をやすやすと聞き入れて、人事を差配されたのは見事というほかありません。実のところ、私はもう少し違った光景を想像していたので、己の不明を大いに恥じています。

岸田氏を安倍氏の傀儡などという人もいますが、それは失礼な言い方で、岸田氏は傀儡などという安っぽいものではなくて、まさに安倍氏が降りてきた状態、安倍氏その人と言ってもよく、これぞ入神の境地と呼ぶべきでしょう。

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…というようなことを書いて、しばし溜飲を下げようとしましたが、「いや、待てよ」と思い直しました。いくら何でもここまで露骨なことをして、国民が承知するとは、よもや岸田氏も思ってはいないでしょうし、そうなるとこれは政道を正さんがために、「自民党をぶっ壊す」ことも辞さないという、岸田氏の機略であり、乾坤一擲の大一番ではありますまいか?

まあだとしても、今や自民党がぶっ壊れるのが先か、日本がぶっ壊れるかのが先かの瀬戸際ですから、これは相当な賭けには違いありません。

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帰る道々見上げた茜色の空。


いよいよ神無き月の始まりですが、下界はいったいどうなることか。
出雲では、きっとそのことも話題になっているでしょう。