1910年、ハレー彗星の思い出(3)2009年05月29日 18時08分56秒

ちょっと画像が粗くなってしまいましたが、問題の品を大きい画像でご覧ください。
見てのとおり、お盆です。

戸外でのんびり野遊びしている武士?の一行が、なぜか遠眼鏡で彗星を眺めている場面。筆遣いはなかなか達者ですし、筆法は浮世絵のそれに違いないんでしょうが、彗星のチカチカ光る様子や、木の幹の表現が、どうもバタ臭いというか、細部が微妙に西洋風です。

この本には各作品の細かいデータが載ってないので、この品も詳細は一切不明。画材も本当に漆かどうか分かりません。ひょっとしたら、外国出来の和風フェイク…?にしては、達筆過ぎるような気もするし…。

何となく、全体に明治の「ちりめん本」のような雰囲気があって、これも明治の頃に外国向けに作られたものと見るのが妥当でしょうか。

それにしても、なぜ彗星?
こういう画題は、(上の推測が当たっているとして)外国人受けを狙って、異国の商人が意図的にプロデュースしたんでしょうか?
何か元絵がある?