さらにマントととんがり帽子2009年05月18日 07時50分21秒


1900年前後に出たフランス製絵葉書(7枚セットのうちの1枚)。
時代的にはメリエスの映画と同じ頃で、こういうイメージが当時一定の広がりを持っていたことの例になるでしょう。

それにしてもこの天文学者は、ヒドイ描かれ方ですね。
天文学者には「超俗」のイメージが―あくまでもイメージですが―あると思いますが、この表情と手つきは…。「描かれた天文学者」としては、最低の部類かもしれません。

写真はスタジオでの撮影ですが、書き割りの端っこが切れてたり、「望遠鏡」もぜんぜん望遠鏡ではなくて、ただの紙の筒だったりで、至極チープな作り。

まあ、この絵葉書は一種のエロティック・ポストカードなので、小道具がどうとかは、あまり関係がなかったのでしょうけれど。

(この項つづく)