『みづいろ』 の世界2010年10月12日 21時12分19秒

昨日の「国立科学博物館」が収められた詩集、小林健二氏の『みづいろ』。
せっかくの機会なので、その繊細な表情を、もうちょっとだけ載せておきます。


《リシウム鉱》と題された詩。
柔らかな紙のテクスチャーと、銀水色の活版印刷が美しい。



奥付に貼られた著者検印。
パラフィン紙の下にぼうっとかすむ彗星の劇場。
銀河からの便り。
本の片隅に、ひっそりと隠れ棲むミニアチュール。


きっと「情報としての本」が地上から消え去った後も、
こういう宝箱のような美しい本は、永く残るんじゃないでしょうか。