月がとっても青いから2010年12月07日 20時59分15秒

傷心の人びとを乗せて、地球はクルクル回る。
その周りを、青い月もクルクル回る…

   ★

球径10センチ、総高25センチほどの、小さなアンティーク地球儀。
もちろんリプロですが、真鍮の台座や、細部の造りは結構しっかりしています。

地球儀本体は、メルカトルが1541年に製作した地球儀の写しで、架台の方は1900年頃の地球儀時計のそれを写したもの(上から下に伸びているのが時針です)。

残念ながら、これは安価な品なので、内部はがらんどうで、時計機構は備わっていません。完全に見かけ倒しです。それに、本当は青い球は太陽を表すのかもしれませんが、ここでは月ということにしておきましょう。何せ傷心ですから…(意味不明)

   ★

菅原都々子(つづこ)さんの名曲「月がとっても青いから」(1955)。
今、動画検索したら、遊佐未森さんとか、一青窈さんとか、いろんな人がカバーしていてびっくりしました。

コメント

_ nona ― 2010年12月07日 21時39分51秒

とっても“書斎”って感じのするお写真に惚れぼれ~。
わたしの雑多な部屋とは大違い~などと思い。(苦笑)
地球儀とか月球儀とか天球儀とか、やっぱり惹かれてしまいます。

「月がとっても青いから」…遊佐さんバージョンは知ってます。
入っているアルバムは「檸檬」ってタイトルでした。
昭和歌謡を新アレンジで、という試みも面白いと思って聴きました。

↓の話題に登場している「R.O.D」
これ観たいと思っているところです。
「かみちゅ!」などの監督さんの作品だったと知って、
なるほどな~と思っています。

_ 玉青 ― 2010年12月08日 21時01分23秒

>わたしの雑多な部屋とは大違い

いやあ、トリミングって便利ですね(笑)。
でも、真を写してないものを、「写真」と呼ぶべきかどうか?

R.O.Dは、実は私もネット上でイリーガルな映像しか見ていません;
何はともあれ、神保町が登場するというだけでも至極貴重な作品であり、魅力的なキャラクターです。

_ S.U ― 2010年12月08日 23時11分06秒

「月がとっても青いから 遠回りして帰ろう」 この遠回りしようという歌詞は大好きです。

 ところで、またヘンなところに引っかかってすみませんが、「月が青い」というのは心理学的効果だと思うのですが、どういう効果なのでしょうか。

 月そのものは青くありません。黄色ですよね。満月が出ている夜空は青空と同じ理屈で光の散乱で青いですが、それは問題ではありません。問題は、月光を反映した地上物が青く見えることです。経験では確かに青く見えます。しかし、それは黄色い月光を反射したものです。私はまだこれの納得のいく説明を聞いたことがありません。
 黄色の補色で青く見えるとか、ほのかな光は青く見えるとか、白熱灯に目が慣れていると月が青く見えるとか、そういう説明はありえますが、満月の光は決して暗くないので、そんな持ってまわったような効果があるとは思えません。また、蛍光灯でも水銀灯でも白や黄色の街灯の光はそのままの色で反映していて青く見えることはありません。どういうことなのでしょうか。 ご存じならお教え下さい...

_ 玉青 ― 2010年12月10日 07時03分40秒

お説の通り、「月が青い」というのは、「月に照らされた地上の光景が青く感じられる」現象を、修辞的にこう言ったのだと思います。(「月影青し」といった言い回しが、どこまで遡れるかは興味深い点ですが、未勘です。)

この現象は、心理学よりはむしろ生理学でいうところの、いわゆる「プルキンエ現象」によって説明されるのではないかと思います。つまり、ヒトの眼は、光量が落ちると赤の波長の感度が落ち、相対的に青味が強く感じられる(=赤はなんとなく灰色っぽく、青はそのまま青の色合いで感じられる)という現象で、これは網膜の細胞レベルで機械的な説明がなされているようです。照度でいうと、昼間と月夜では1万倍~100万倍ぐらい違うので(そう感じないのが眼の素晴らしいところ)、眼の方もそれに順応する過程で、色の見え方そのものが違ってくるわけですね。

ただ、上のように考えると、「月影青し」という感覚は万国共通のはずなのに、英語でblue moon が「あり得ないこと」の意味だと聞くと、月と青を結び付けない国民もあるのだなあ…と、そのことがむしろ不思議に感じられます。

_ S.U ― 2010年12月10日 18時59分43秒

>「プルキンエ現象」
 初耳でした。生理学的ならおおむね誰も感じることなのでしょうね。私は月以外、たとえば街灯が青いと感じたことはないのですが、最近の街灯は満月よりもずっと明るいからでしょう。月の光が青く見えるような機会は貴重で、今こそ遠回りする価値があります。

>「月影青し」という感覚
 たとえば、日本映画で月夜の描写は一般にすごく青いフィルタ(照明?)をかけていますね。(赤穂浪士討ち入りとか。但し月明かりか雪明かりか不明) 西洋映画ではどうかというと、英米のホラー系の暗い所の描写もかなり青いような気がしますがどうでしょうか。

_ 玉青 ― 2010年12月11日 20時54分33秒

あ、そういえば、たしかにそうですね。
私は太秦系の時代劇をあまり見ないせいか、「青フィルター=月夜」のエフェクトに、むしろアメリカっぽさを感じます。というのも、昔、アメリカのTVドラマを見ていたら、明らかに昼間の映像なのに、ちょっと青フィルターをかけただけで、強引に“これは夜なんだよ!”というシーンがあって、その強引さに唖然とした記憶があるからです。でも、慣れてくると確かに夜に見えるから不思議です。

「青い光で照らされれば夜」というのは、「舞台上の黒子は見えない」というのと同じく、一種の約束事なのでしょうが、約束事というのはいったん受け入れてしまうと、外界の認識の仕方にまで影響を及ぼしますね。

_ S.U ― 2010年12月12日 08時51分44秒

>「青い光で照らされれば夜」
 この約束事が天然色映画以前の舞台演劇にまで遡れれば、と思ったのですが、電灯(とゼラチンペーパー)の発明以前に青い照明が可能だったとは思えないので、結局、遡れていません。(ガス灯を調節して青い照明を得られるなら、もう少し遡れるかもしれません) この約束事は比較的最近のもので、演劇の長い歴史のほとんどの間は月夜の情景も蝋燭のオレンジ色の光の中で演じられたのではないかと思います。

_ 玉青 ― 2010年12月12日 20時12分27秒

頂戴したコメントに触発されて、今日は岡本綺堂やら何やらの、昔の芝居に関する本をゆっくりと読み返していました。結局照明の一件は分からずじまいでしたが;;しばし明治情緒を味わって、心がずいぶんと穏やかになった気がします。
そういえば、討ち入りは明後日でしたね。

_ S.U ― 2010年12月13日 21時05分21秒

確かに、夜といえば冷たい青色の舞台よりも、蝋燭の暖かい色ばかりのほうが心が和んでこれぞ「古き良き時代」といえそうです。

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