北の聖夜を彩る星々2010年12月24日 20時46分14秒

ふと気付いたらクリスマス・イブでした。
もちろんクリスマスが来ることは知っていましたが、こんなに早く来るとは予想もしていませんでした。驚きです。

大変な雪の地方もあるようですね。
ホワイトもホワイト、前が見えないほどのホワイト・クリスマスを迎えられた方に、雪見舞を申し上げます。私の住む街でも、ビュービューと風が吹き、さっきまで冬の雷鳴が聞こえていました。夜半には風花が舞うかもしれません。

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さて、今日は聖夜にちなんで2001年発行の星座のクリスマス・シールです。


クリスマス・シールというのは、見かけは切手のようですが、切手の役は果たさない純粋なシールです。そのルーツは、20世紀初頭のデンマークにあり、クリスマス・シーズンに郵便物に貼ってもらって、結核予防の啓発を進めようというのが本来の趣旨でした。つまり、日本の複十字シールと同じもの。ただ日本の複十字シールは、9月の結核予防週間と結びついているので、“クリスマス”シールではないですね。(世間には「切手のようで切手でないシール」が、クリスマス・シール以外にもいろいろあって、それらを総称して「シンデレラ・スタンプ」と言うらしい。)

…というふうに、ネットで仕入れた俄か知識を振り回すのはやめて、心静かにシールを見てみます。

地色は青と黒。そこに白と銀の絵と文字。
照度を落とすと、幻想的な情景が浮かび上がってきます。

おうし座とたて座。絵柄は何となく北欧神話の世界を思わせます。
登場する星座は全部で30。当然といえば当然ですが、すべて北天の星座です。

来年はこの人にも頑張ってほしい。
1枚のシールは約25×30ミリなので、ジャスト切手サイズです。

右下にはデザイナーのサイン。

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ところで、このクリスマス・シールはどこで生まれたのでしょう?
デンマークで始まったクリスマス・シールは、今でも北欧諸国が本場だそうですが、FØROYARというのは、はて…?
検索してみたら、これはデンマーク領のフェロー諸島のことだそうです。…といっても、あまりイメージできないんですが、デンマーク本土を遥かに離れた、フィンランドとアイスランドの中間ぐらいにある島々で、独自のフェロー語を公用語とする自治領だそうです。

この地球上に、そんな土地があることも知らずに今まで生きてきたのが恥ずかしい。
でも、私の知らない土地は無数にあるので、それだけに知る楽しみは尽きない…と考えた方がいいですね。

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それでは、メリー・クリスマス!
どうぞ風邪など引かれませんように。