100年の時を超え、ハレー彗星は不思議な暗合を地上にもたらした!2010年12月28日 19時00分20秒

(↑1910年にドイツで作られたハレー彗星絵葉書。ただし復刻品)

今、何とも云えない気分です。

実はこの年末年始は少しノンビリしようと思って、記事を書きためておきました。それが「明治日本のアマチュア天文家」という連載で、我ながら力作の長文です。

書き終えてホッとしていたら、NHKで1910年のハレー彗星騒動に取材した番組を放映することを耳にしました(28日22:00~)。何だか不思議な気がしました。でも、「まさか前原寅吉のことは取り上げないだろう…」と思っていました(メジャーな人とはとても思えなかったので)。

でも、そのまさかだったのです。こういうことが世の中にはあるのです。
寅吉翁の奇才とハレー彗星の神秘が、奇怪な偶然を生んだのです。

もうチビチビ記事を小出しにしている場合ではないので、ドンと一気に掲載します。(後々の引用のしやすさを考えて、原案通り切り分けてアップします。ブログの常で、新しい記事ほど上に来るので、順序が逆になって読みにくいと思いますが、どうかご容赦ください)。

   ★

もう一度繰り返しますが、私は寅吉翁が好きです。そして近しいものを感じます。それは、私も翁と同じくアマチュアの天文愛好家であり、なるべく自分の頭で対象を捉えようと思っているからです。

私もこれから番組を見て、自分の推測の当否をもう一度考えてみますが、皆さんのご意見もお聞きできればと思います。

コメント

_ toshi ― 2010年12月29日 21時32分10秒

 こちらに書かせていただきますが,私も昨夜番組を見始めて前原時計店がでてきていたので,昨朝の記事だけ読ませていただいていたため,おおっ!と思ってしまいました.
 玉青様と前原翁のご縁を感じさせられました.

_ 玉青 ― 2010年12月30日 10時14分22秒

100年ごしの縁ですね(笑)。
1910年の寅吉翁は38歳ですから、翁というよりはまだまだ壮年。
ぜひ生きのいい頃の彼と会って、言葉を交わしてみたいですね。

一連の記事の中で、私は翁の業績に一定の留保を付けたり、奇人呼ばわりしましたけれど、でも翁が100年後の今を生きていたら、もっと広い世界で伸び伸びと活躍していたことは間違いないでしょう。時代や社会の枠組みを打ち破って、自分を表現しようとすれば、当時はどうしても「奇人」にならざるを得なかったのかもしれません。(反対に、現代は枠が有るのか無いのか…なかなか「奇人」になりにくい時代でしょうか。)

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