赤い星2016年06月04日 08時03分20秒

仕事帰りに家路をたどっていたら、坂道のてっぺんに大きく赤く光る星が見えて、「ああ、火星だ…」としみじみ思いました。目が衰えたせいで、もう眼鏡をかけても星像は定かに見えないのですが、あの朱のように濃く鮮やかなオレンジは、はっきり目に残りました。

火星接近のニュースに接しても、実際に空を見上げる余裕を失っている自分を哀れに思いますが、それだけに、ちょっとした出会いがとても嬉しく懐かしく思われます。

…というわけで、何か火星にちなむものが欲しいと思いました。
それが届く頃――きっと世間の関心が、火星から地上の闘争に移った頃に、またこの隣人の話題をすることにします。



コメント

_ じゃんく王 ― 2016年06月04日 18時35分58秒

15年ほどの周期の大接近が二年後にありますね。
今回の接近でも十分近いので望遠鏡で覗いて楽しんでおります。
見やすい時間に土星も木星もあって梅雨前の南天はにぎやかです。
アンタレスも木星の大赤班も昔はもっと赤かったと思うのですが
空のせいなのか、自分の目のせいなのか、すこし寂しい感じです。
少しばかり生活にゆとりができて大きな望遠鏡を手に入れることができても
それを活用する体力が失われていることを最近とても感じます。

_ 玉青 ― 2016年06月05日 15時59分47秒

加齢に伴い、色覚も衰えることは事実で、齢をとると微妙な色の違いが分からなくようです(特に青~黄の系列がダメみたいです)。それを補うために、高齢者ほど大口径が必要になるわけですが、いかんせんその取り回しの体力も失われている…というのは何とも寂しいですね。とは言え、星は目ばかりでなく心で見るものですから、鮮やかな彼らの思い出を大事にしながら、夜ごと静かな対話を続けたいです。

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