偕成社版 『少年少女ファーブル昆虫記』 全6巻2007年03月02日 21時32分38秒


さてファーブルです。

皆さんはファーブルというと、どんな思い出があるでしょうか。
子ども時代の私にとって、ファーブルと言えば、即ちこの古川晴男氏訳の偕成社版を意味していました。もちろん、現時点で最良のテクストを選ぶとすれば、奥本大三郎氏による完訳版(集英社。この企画は現在進行形です)になるのでしょうが、そちらは老いの楽しみに取っておきます。

写真は箱に入った、昭和45年発行の初版。最近になって新たに買い直したものですが、私が子ども時代、本棚に並べていたのとまさに同じ品。表紙のクワガタの絵がとても懐かしい。

『昆虫記』の中で、最も強烈に記憶に残っているのは、このシリーズの第6巻の、サソリと他の虫が決闘するシーンと、同じくファーブル一家がセミの幼虫を試食するシーンです。『昆虫記』全体の中では、どちらかと言うと枝葉の部分だと思いますが、久しぶりに読み返してみて、やっぱり面白かった。(今でもTVで格闘技物とグルメ物をつい見てしまうのは、その影響でしょうか。)

買ってくれたお父さん、本当にありがとう。しみじみ感謝。しかし、考えてみると、当時の父親よりも、今の自分の方がすでに年上なんですね。その事実に愕然とします。(幸い父はまだ健在です。こうしてブログでつぶやくだけでなく、実際に親孝行しないといけませんね)。

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