デロール顛末2007年03月19日 22時02分04秒

デロールの通販ですが、全然いけません。

あの後、残りの商品が届きましたが、3つあるべきはずの品が2つのみ。しかも、そのうちの1つは汚損品。

欠品についてはすぐ連絡しましたが、「確かに3つ送った」の一点張りで、詫びの一言もありません。「他の商品を新たに発注するので、それと一緒に送ってくれれば、余分な送料もかからないし、双方の利益にかなうのでは?」という、すこぶる紳士的な申し出も無視。

おそらく商品詐取をたくらむ不逞な東洋人、と思われているのでしょうが、まことに失礼千万な話です。

汚損品の方は以下のような状況。今回の3つの品は、デロール発行の博物画ポスターだったのですが、届いて驚いたことに、そのうちの1枚は異様に古いデッドストック品で、まあそれだけなら、むしろ味があっていいのですが、ただ、この品は用紙が粗悪で(全く腰のない、ペラペラの薄紙)、紙の劣化が進行し、茶色っぽくなった紙の縁が、ちょっとした刺激でぱりぱり欠けたり、破れたりします。また保存状態の加減か、3本の茶色のしま―これも紙の酸化でできたもの―が図版を我が物顔に横切っています。

今後最善の環境に置かれても、この図版は遠からず全壊するでしょう。もはや処置なしの状態。この品に付いた値札が47ユーロ、今だと7300円ぐらいですか。それに不着の品を加えると、嗚呼…天を仰ぎたい気分です。

ただ、そろそろ英語でのやりとりにも疲れましたし(フランス語以外いっさいダメ、というほど頑迷な対応ではありませんでした)、もうあきらめます。

デロールの仕事ぶりも甚だ拙劣だと思いますが、安易に通販に頼った当方にも甘さがありました。何でもネット通販で手に入るなどと、不遜なことを考えたから、罰が当たったのでしょう。いい薬になりました。

もうデロールの通販を利用することもないでしょうが、以って他山の石とされますように。