「青について」 に ことよせて2009年09月11日 07時49分57秒

(環境地球儀BLUE TERRA。渡辺教具製作所製)

*Mistletoe*(by mistletoeさん)の、最新記事は「青について」。
 http://mistleto.blog.so-net.ne.jp/2009-09-10

「青」から喚起されるイメージの断片を並べた、青をめぐる随想です。

この記事を読み、またそこに寄せられたコメントを拝見し、「そうか!」と納得しことがあるので、mistletoeさんに便乗して記事を書きます。

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今回気付いたのは、虹のスペクトルの中で、青は唯一食物と結びつかない色だということ。人工的に着色したものを除けば、青い食べ物というのは、不思議なほどないですね(紫はたくさんありますが)。

青は食の本能を呼び覚まさない色。
そこから、青は肉体を離れたイメージと結び付き、<精神性><高貴さ><冷たさ><死>といったものを連想させるようになったのでしょう。

青い食べ物がないのは、青い生物そのものが少ないことの反映ですね。

空も海も、青い色は我々を常に取り巻いているのに、生物はあたかも何かを恐れるように、青い色を避けて進化してきたように見えます。ですから、たまさか青い生き物を見ると、不思議な、異界からの訪問者のような感じを受けたりします。

(でも花には青いのも結構ありますね。なぜでしょう?青の神秘に加えて、花には花ゆえの不思議さがまたあるようです。)