上野に現われた星の怪人 ― 2010年11月06日 15時30分43秒
以前ご紹介した(http://mononoke.asablo.jp/blog/2010/10/28/5455091)、星にまつわるイベント「URANOIA」(=天体嗜好症)が、今日・明日と東京東十条のCafeSAYAで行われているはずです。
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60余年後にそんなイベントがあるとも知らず、上野の科学博物館でじいっと望遠鏡を覗き込んでいる御仁がいます。
昭和23年に撮影された写真には、こんなキャプションが付いていました。
出世作「星を作る人」に次いで「星を売る店」を書いたのが震災の年
若くして文壇に出た記録保持者の一人
これは某日科学博物館の天文台に於ける天体嗜好症患者?
同年に出た『週刊サンニュース』6月25日号に掲載されたものです(直接の出典は「ユリイカ」平成18年9月臨時増刊号-総特集・稲垣足穂-)。
稲垣足穂、当時48歳。
素足にサンダル履き。こけた頬に鋭い眼光。
モダンボーイの面影はなく、はや怪人の域に入りつつあります。
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怪人のまいた種が、21世紀の東京でどういう花を咲かせたか。
当日の模様はいずれネット上で拝見できることでしょう。楽しみです。
コメント
_ かすてん ― 2010年11月06日 17時05分08秒
_ 玉青 ― 2010年11月07日 10時49分09秒
そうそう、この望遠鏡は例の乙女たちも熱心に覗いていましたね。怪人と振袖乙女集団が、ひとたび上野で相まみえれば…うーむ、いったいどんなことが起こるのでしょう?
「そのとき怪人は、ポケットからファンタシウムの粉を取り出し、乙女たちに振りかけました。きゃっと言う間もなく彗星に変じた乙女たちを、怪人は望遠鏡の筒先からこめて、狙い澄ましたように、虚空に向けポンポン打ち出したかと思うと…」
でも、現実の怪人は、若い女性に意外に人気があったらしいので、きっと和気あいあいと観望を愉しんだことでしょう。
さて、かすてんさんには、怪人の魔法が効くか、効かぬか…??
「そのとき怪人は、ポケットからファンタシウムの粉を取り出し、乙女たちに振りかけました。きゃっと言う間もなく彗星に変じた乙女たちを、怪人は望遠鏡の筒先からこめて、狙い澄ましたように、虚空に向けポンポン打ち出したかと思うと…」
でも、現実の怪人は、若い女性に意外に人気があったらしいので、きっと和気あいあいと観望を愉しんだことでしょう。
さて、かすてんさんには、怪人の魔法が効くか、効かぬか…??
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この写真を見ながら2年ぶりに再び妄想が沸き起こりました。観望会の場で怪人とうら若き乙女らが一つの望遠鏡を囲んでいるという、超絶の光景。いかがでしょうか。
http://kasuten.blog81.fc2.com/blog-entry-718.html
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