無理矢理な月(第3夜)…ルナパークへようこそ2018年04月18日 20時40分03秒

今日は夕暮れ空に三日月と金星がスキッと並び、惚れ惚れするような眺めでした。
記事の方は月光幻灯の2枚目。今日は月明かりの公園です。


青い空に白い月。
無人の公園では、池がぼおっと虹色の光を放ち、ほとりに立つ四阿(あずまや)と、遊歩道沿いの若木たちが、おもむろにヒソヒソ話を始め…。
何だか賢治作品の冒頭シーンにありそうな光景です。


でも、例によってこれは日中に撮った写真を青く塗った、偽りの夜景です。
影の具合からすると、夜空どころか真っ昼間の時分でしょう。
これまた無理矢理ですね。

   ★

それにしても、こういう写真ばかり眺めていると、だんだん眼前のどんな景色も、手彩色ならぬ「脳彩色」によって、ただちに月夜の光景に変換できる力がついてきます。今朝も、仕事の労苦を抱えて出勤する道すがら、朝の駅前を一瞬で満月の晩に変えて、大いに心を慰めたのでした。我ながら涙ぐましい話です。

(この項つづく)