A Ticket to the Crescent Station ― 2020年10月04日 18時42分21秒
アルバムの隅に、こんな切符がはさまっていました。
「三日月駅」の入場券です。
銀色に光る三日月にはポツンと駅舎が立っていて、この切符があれば、いつでもそこに行けるんだ…。いくぶん幼い夢想ですけれど、そう悪くないイメージです。
それに、夢想といっても、現実に「三日月駅」は存在するのです。
そして、三日月駅を訪れ、この古風な硬券入場券をかつて手にした人がいるのです。
もし夢想の要素があるとすれば、「発売当日限り1回有効」の券を、いつでも使えると思ったことことぐらいでしょう。
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三日月駅は、兵庫県にあります。
姫路と岡山県の新見を結ぶ「姫新線」(きしんせん)に乗り、列車が岡山との県境に近づくと、その手前が佐用(さよう)の町で、その町域に三日月駅は立っています。
江戸時代には、代々森家が治めた「三日月藩」1万5千石の土地ですが、ご多分に漏れず過疎化が著しく、現在は無人駅です。1日平均の乗車人員は140人だと、ウィキペディアには書かれていました。
(グーグルマップより)
とはいえ、駅舎の風情はなかなか素敵ですね。
この駅がある限り、夢のような「三日月への旅」が、いつでも可能なのですから、ぜひ今後も末永く存続してほしいです。
(左下は三日月駅への始発駅…のような風情を見せる、今はなきアポロ劇場(デュッセルドルフ)の建物)
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