京都、足穂の夕べに向けて2023年06月22日 17時43分36秒

『一千一秒物語』 出版100周年のイベントが明後日に迫りました【LINK】。
(席の方はまだ余裕があると伺いました。ひょっとして当日飛び込みも可?)

私は一オーディエンスとして参加するに過ぎませんが、何か足穂にちなむものがあればご持参ください…と、主催者の方に言われたので、かさばらないものを持っていこうと思います。


まずは「ポケットの中のタルホ世界」である、タルホの匣は欠かせません。
それに様々な時代と国の彗星マッチラベル。
あるいは、足穂本の表紙を飾ったシルクハット男と三日月のモデルかもしれない(もしモデルでないとすれば、その絵柄の一致こそ驚くべきものです)シガーボックスラベル。

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そしてもう一つ、さっき思い付いた「もの」と「こと」があります。

今回のイベントは、あがた森魚さんの音楽や、足穂の貴重なレリクスに接することのできる機会ということで、「聴覚的」あるいは「視覚的足穂像」には事欠きません。そこにさらに「嗅覚的足穂像」を付け加えるというのはどうでしょう?

以前紹介した【LINK】ステッドラー社の菫色のコッピ―鉛筆。
あれを、同じくステッドラーの鉛筆削りでカリカリ削ってみたら?


私もまだ試したことはないんですが、そうすれば、かつて少年・足穂の鼻腔を満たし、そのイマジネーションを刺激した「バヴァリアの香り高い針葉樹の甘い匂い」が馥郁と漂うでしょう。そして御焼香よろしく、参加者の皆さんにも自由に鉛筆を削ってもらったら、その献香の功により、足穂その人がふと会場に姿を見せる可能性だって、なくはないでしょう。

そんなことを夢想しながら、鉛筆と鉛筆削りを筐底に忍ばせていきます。