なつのほし(第一夜)2023年07月30日 17時52分26秒

ここにきて暑さもひとしおです。
昔は「夕涼み」という言葉があり、その言葉にふさわしい実態もありましたけれど、最近は日暮れ時でも相変わらずの熱暑で、「涼む」という感じではまったくないですね。ひたすら暑いです。

でも、今宵は夕涼みのつもりで、紙芝居の会を催そうと思います。


昭和31年(1956)発行の「なつのほし」

「児童百科紙芝居全集・理科篇(6)」と銘打っており、外箱には「熊谷市立東小学校図書館」、「熊東小学校図書館」のスタンプが捺されているので、どうやら小学校低学年向けに編まれた作品のようです。


作者の福島のり子氏は紙芝居中心の児童文学者、画家の木川秀雄氏は1923年のお生まれで、児童書の挿絵を多く手掛けた水彩画家…と検索結果は教えてくれます。また、発行元の教育画劇社は、今も続く教育紙芝居の老舗。終戦直後の昭和21年(1946)に東京八重洲で創業、本作が出た昭和31年に現在の渋谷に移っています。

上の表紙絵を見せながら、先生のお話はこんなふうに始まります。

きら、きら、きら、きら、美しい星が、
空いちめん 宝石をちりばめたように
輝いています。
じいっと 空をながめていると いくつ
かの星が、人間や、動物や、いろいろな
道具などの形に、まとまって見えるように
思われます。

―― 少しの間 ――

おお昔の人々は、それに神話をむすびつけ
星座というものをつくり出しました。
 いまでも 星座の名前は、そのまま残って
人々にひろく知られています。

(ぬきながら)

私たちのすんでいる地球は

…というところで、紙芝居は2枚目に移っていきます。


(この項つづく)