環境地球儀、ブルーテラ2006年11月20日 21時15分39秒


考えてみると地球儀というのは、ちょっと微妙な存在ですね。

何が微妙かというと、皆さんは地球儀から「理科」と「社会科」のどちらを連想されますか?
入学祝でポピュラーなのは、国境を重視した「行政型」地球儀なので、「それなら社会科に決まってるでしょ」となるわけですが、では月球儀は?火星儀は?と、重ねて問われると「うーん…」となるのでは。

また、例えば英語だと“globes”と複数形で表現するように、西洋では天球儀と地球儀の2つで1セットと見る観念が根強く、そんなところからも何となく理科寄りの印象を受けます。

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さて、前置きが長くなりましたが、写真は「環境地球儀」と銘打った、1億分の1スケールの地球儀です(渡辺教具製、商品名・ブルーテラ) 。左は現行バージョン(紙製)、右は旧バージョン(金属製)。時代とともに解像度が上がり、よりリアルな地球になっています。

新版の方は、以前渡辺社長から頂戴したもので、「2つを比べると、この間の地球環境の変化も分かるんですよ」と教えていただきましたが、こうして並べてみると、時間と空間をいっきに飛び越える「神の視点」を手に入れたような気がします。

同社では、他にも「スカイテラ」という4200万分の1の豪華版も出していますが、1億分の1の方がいかにも明快ですね。12.5センチという直径は、掌に乗せて転がすのにちょうどよいサイズで、手に伝わる丸みが実に心地よいのです。

このスケールで言うと、木星の直径は143センチ(小学生)、太陽は13.6メートル(4階建てアパート)、太陽までの距離は1.5キロメートル(歩いて20分)、最も近い恒星までは40万キロメートルちょっと(月軌道の少し外側)になり、ちょうど体感しやすいスケールに収まります。月の大きさを表す小球と、月までの距離を示す紐がオマケについているのも吉。