国立科学博物館・日本館へ2007年11月24日 21時38分17秒

さて、東京天文台を散策した後は上野に取って返し、国立科学博物館を見学しました。

この夏見逃した日本館(旧本館)を改めて見て回ったのですが、なかなか心地よい空間に仕上がっていました。

全体は「新しいけれど懐かしい」イメージ。コーナーを仕切る壁に、わざと波打ちガラスを使ったりして、旧本館のクラシカルな雰囲気を生かしたデザインになっており、いわば「古い革袋に新しい酒」を上手く収めた手際は、見事だと思いました。

写真を撮ってくればよかったのですが、展示に見入って、すっかり忘れていました。(上の写真は、日経の記事↓より寸借したもの。)
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/event/museum/0706/index.shtml 

あと、何階だったか忘れましたが、キューブ状のケースに種々雑多な標本を少しずつ入れて、それをいくつか積み重ねることで、日本館全体の展示概要を見せているコーナーがあって、キャビネット好きにはこたえられない味がありました。

そして圧巻は、日本最大の鉱石コレクションである「櫻井コレクション」を展示した小部屋。場所が日本館なので、同コレクションから日本産の標本だけを選んで、北は北海道から南は沖縄まで、ひたすら地理順にぎっしり並べたという、単純だけれども迫力のある展示。これだけでも一見の価値があります。

そういえば、先日TOKOさんの我楽多倶楽部・部活動日誌↓で、櫻井コレクションの美麗な写真集 『TERRA-Sakurai Collection』 が紹介されていて、私も思わず1冊注文しました。来週届く予定なので、今から楽しみです。
http://www.junk-club.com/diary/?p=68

この本は、アマゾンだと品切れになっていますが、現在、工作舎のサイトから購入が可能です(上のページからリンクが張られています)。ちなみに、アマゾンの該当ページには、非常に辛いレビューが1つ載っていますが、門外漢の私にはその当否が判断できません。他の方のご意見をうかがえればと思います。