パルプの都市2008年09月06日 07時18分33秒


かすてんさんにコメントをいただき、そうもったいぶるほど、ご大層なものでもないし…と思い直して、部屋の一部を撮ってみました(左右別アングル)。それでも一寸した見栄はやっぱりあるので、これはちょっと演出された写真だと思ってください。

これだけ見ると、なんだか整理が行き届いているようにも見えますね。色味も赤を強調したので、一見豪奢な印象があります。現実はもうちょっと貧相な雰囲気です。

さて、この写真で注目すべきは、いかにスペースが有効に使われているかです。天井まで漫然と本を詰め込んだだけのように思われるかも知れませんが、実際には物理的フォーマットを考えて、寸分のすきもなく積み上げてあります。カミソリの刃も入らないほど高度な技術で石組みされた、古代マチュピチュの石造都市のようです。

天井まで隙間なくぎっちり詰まっているので、意外に耐震性があるかもしれません(…とでも思わないと、恐くてやってられません)。

そして、こんな風に本が並んだ隙間に、いろいろ理科室趣味の愛玩物が置かれているというのが、進化の袋小路に入りつつある「理科室風書斎」の今の姿なのです。