銀河のガラス模型…キュービック編(1) ― 2010年06月15日 06時14分53秒
はやぶさも無事帰還を果たしました。
「けなげ」という言葉がよく似合う存在でしたね。
相手は機械とはいえ、最期の散華のシーンでは、思わず胸のうちで手を合わせ、後生を弔う気分になりました。
とにもかくにもお疲れさまでした。
★
さて、銀河模型の話題を続けます。
近年、クリスタルガラスの中に銀河を封じ込めた模型が、いくつかのメーカーから売りに出ています。現実に存在する<銀河のガラス模型>といえば、こういう品がそれだということになります。
手元には、今のところ4種類あります。他にもあるかもしれませんが、とりあえずそれらを順番に見ていこうと思います。(形状も時代背景も合わないので、「ジョバンニが見た世界」というタイトルは外します。でも賢治つながりなので、カテゴリーは賢治に入れておきます。)
写真でもお分かりのように、同じ方法で同じものを目指したはずなのに、出来上がりは四者四様、かなり違います。その点に、現代の宇宙科学が提示する銀河像をふり返る手がかりもありそうです。
★
本題に入る前に、こういうガラスのレーザー加工は一体いつから始まったのか?ということをメモ書きしておきます。
なかなかピッタリの情報が見つからなかったのですが、探しているうちに英語版のウィキに関連記述があるのに気付きました。
■Wikipedia:Laser engraving
http://en.wikipedia.org/wiki/Laser_engraving
(末尾に下記の記事が載っています。)
「要出典」の多い、ちょっとあやふやな記述ですが、参考までにあげておきます(文意不明の箇所が複数あるので超適当訳です。再引用不適)。
+++++++++++++++++(引用ここから)+++++++++++++++++++
『表面下レーザー彫刻(Sub-surface laser engraving ;SSLE)』
表面下レーザー彫刻とは、レーザー光の歪みを最小化するよう、光学的な透明性を備えたソリッドな素材(通常はガラス)を用い、その表面下に画像を彫刻する技法である。
1990年代後半に登場して以来、SSLEは低コスト化が進んでおり、今では小は3万5千ドル~6万ドル以下のものから、大は大型製品用の25万ドル以上するものまで、各種サイズの機械が存在する。ただし、徐々に入手しやすくなってきているとはいえ、これらの機械は現在でも世界中で2,3百台しか稼働していないものと推定されている[要出典]。これらの機械を適切に使用するには、費用のかさむ冷却、メンテナンス、それに較正作業calibrationを必要とすることが多い。
レーザー・ダイオード(すなわち、パルス固体レーザーを励起する心臓部)のおかげで、機械本体および一定時間内に実行可能な機能の単価は、おそらく3分の1程度まで低下している [要出典]。
過去5年間で、SSLEの利用によって、土産物用「クリスタル」や販促物品の内部に3D画像を作ることが低コスト化したため、大型ないし特大サイズのクリスタル・デザインを専門にするデザイナーはごく少数である。
3D画像や写真を撮影し、それをクリスタルに刻むという方法で、現在多くの企業が記念品の受注生産に応じている。販促部門や個人サービス部門の担当者(写真彫刻士)によっても、そのデザインと像の品質には非常に大きな差があり、各種グッズを大量生産している業者の場合は、たいてい刻み込む点の解像度を下げることで、半導体レーザーの延命を恒常的に図っている[要出典]。
+++++++++++++++++(引用ここまで)+++++++++++++++++++
なるほど、10年ちょっと前に市場に登場したのですね。ええ、そんなものでしょう。そのときのことは何となく覚えています。
初めて見たときは、その製品にも技術にも、少なからず感動しました。当時はそれだけ「大した品」だったのです。それがいつの間にか陳腐化して、今ではお土産用のキーホルダーにまでなって、有り難味はすっかり薄れたのでした。
(この項つづく)
「けなげ」という言葉がよく似合う存在でしたね。
相手は機械とはいえ、最期の散華のシーンでは、思わず胸のうちで手を合わせ、後生を弔う気分になりました。
とにもかくにもお疲れさまでした。
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さて、銀河模型の話題を続けます。
近年、クリスタルガラスの中に銀河を封じ込めた模型が、いくつかのメーカーから売りに出ています。現実に存在する<銀河のガラス模型>といえば、こういう品がそれだということになります。
手元には、今のところ4種類あります。他にもあるかもしれませんが、とりあえずそれらを順番に見ていこうと思います。(形状も時代背景も合わないので、「ジョバンニが見た世界」というタイトルは外します。でも賢治つながりなので、カテゴリーは賢治に入れておきます。)
写真でもお分かりのように、同じ方法で同じものを目指したはずなのに、出来上がりは四者四様、かなり違います。その点に、現代の宇宙科学が提示する銀河像をふり返る手がかりもありそうです。
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本題に入る前に、こういうガラスのレーザー加工は一体いつから始まったのか?ということをメモ書きしておきます。
なかなかピッタリの情報が見つからなかったのですが、探しているうちに英語版のウィキに関連記述があるのに気付きました。
■Wikipedia:Laser engraving
http://en.wikipedia.org/wiki/Laser_engraving
(末尾に下記の記事が載っています。)
「要出典」の多い、ちょっとあやふやな記述ですが、参考までにあげておきます(文意不明の箇所が複数あるので超適当訳です。再引用不適)。
+++++++++++++++++(引用ここから)+++++++++++++++++++
『表面下レーザー彫刻(Sub-surface laser engraving ;SSLE)』
表面下レーザー彫刻とは、レーザー光の歪みを最小化するよう、光学的な透明性を備えたソリッドな素材(通常はガラス)を用い、その表面下に画像を彫刻する技法である。
1990年代後半に登場して以来、SSLEは低コスト化が進んでおり、今では小は3万5千ドル~6万ドル以下のものから、大は大型製品用の25万ドル以上するものまで、各種サイズの機械が存在する。ただし、徐々に入手しやすくなってきているとはいえ、これらの機械は現在でも世界中で2,3百台しか稼働していないものと推定されている[要出典]。これらの機械を適切に使用するには、費用のかさむ冷却、メンテナンス、それに較正作業calibrationを必要とすることが多い。
レーザー・ダイオード(すなわち、パルス固体レーザーを励起する心臓部)のおかげで、機械本体および一定時間内に実行可能な機能の単価は、おそらく3分の1程度まで低下している [要出典]。
過去5年間で、SSLEの利用によって、土産物用「クリスタル」や販促物品の内部に3D画像を作ることが低コスト化したため、大型ないし特大サイズのクリスタル・デザインを専門にするデザイナーはごく少数である。
3D画像や写真を撮影し、それをクリスタルに刻むという方法で、現在多くの企業が記念品の受注生産に応じている。販促部門や個人サービス部門の担当者(写真彫刻士)によっても、そのデザインと像の品質には非常に大きな差があり、各種グッズを大量生産している業者の場合は、たいてい刻み込む点の解像度を下げることで、半導体レーザーの延命を恒常的に図っている[要出典]。
+++++++++++++++++(引用ここまで)+++++++++++++++++++
なるほど、10年ちょっと前に市場に登場したのですね。ええ、そんなものでしょう。そのときのことは何となく覚えています。
初めて見たときは、その製品にも技術にも、少なからず感動しました。当時はそれだけ「大した品」だったのです。それがいつの間にか陳腐化して、今ではお土産用のキーホルダーにまでなって、有り難味はすっかり薄れたのでした。
(この項つづく)
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