今日は3月11日 ― 2012年03月11日 08時56分36秒
『少年採集家』を読了。その話はまた別の記事で。
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震災から1周年。メディアも震災一色です。
1年を節目とするのは、誕生日も、命日も、あらゆる記念日がそうでしょうが、これは人の生活意識に、いかに太陽の運行が影響を及ぼしているかということの証左ではありますまいか。
季節の巡りは気まぐれですから、春の訪れには遅速があります。
しかし、太陽が天球上を旅する足取りは(実際に旅しているのは地球の方ですが)はるかに正確です。そして太陽は、今や再び空の同じ位置に戻ってきて、あの日と同じように我々を照らしている…というのが、暦でいう1周年の意味。
とはいえ、グレゴリオ暦も妥協の産物には違いないので、厳密に同じ位置に戻ってくるわけではありません。
あの地震が発生したのは、昨年3月11日、14時46分18秒。
このとき太陽は、赤経23時24分22秒、赤緯-3° 50 ′25″の位置にありました。
今年、太陽が同じ位置に戻って来たのは、昨日(3月10日)の、20時42分39秒のことのようです。(おや?1太陽年は365日より長いはずなのに、1日早いのは変だな?…と、一瞬思いましたが、今年はうるう年でした。例年なら、今日はもう3月12日です。)
私が微酔して、ぼんやり音楽を聴いていた頃、地面の下の太陽は、事もなげにその位置をよぎっていったわけです。
自然とは実に冷厳なものだと思いますが、冷厳と思うこと自体、人間の勝手な思い込みなのでしょう。
ともあれ、今日はあの日以来のことを振り返り、思いを新たにする日です。
この小さな星の、小さな国土の中で、我々は生きるための営みを続けねばなりません。
コメント
_ S.U ― 2012年03月11日 22時15分22秒
地球は冷厳にも太陽を一周回り、自然だけでなく世界の歴史も冷厳にこの一年を送ったと思います。日本には、この一年、時計が半分止まっていたように感じた人が多いのではないかと思いますが、いずれは自分たちの時計も動きだし、世界の歴史に何かを訴えるときがくると思います。
_ 玉青 ― 2012年03月12日 22時11分19秒
地球がくるくると一途に回り続けることは、ときには冷徹非情なものとして、またときには頼もしい存在として感じられることもあるでしょう。
地球の回転こそは、我々が時の流れの中で生き、良くも悪くも変化を続けていく存在であることを、はっきり思い起こさせてくれますから。
(業務連絡:英国からの応援メッセージを協会掲示板に転載していただき、ありがとうございました。勇気づけられました。)
地球の回転こそは、我々が時の流れの中で生き、良くも悪くも変化を続けていく存在であることを、はっきり思い起こさせてくれますから。
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