賢治の抽斗(第5夜)…セロとオルゴール(後編) ― 2013年06月23日 16時52分55秒
このライムグリーンの可愛らしいオルゴールは、ストリートオルガンをイメージしたデザインになっています。
(底面に貼られたシール)
曲は賢治の「星めぐりの歌」。
手元で検索していただくと分かりますが、この「星めぐりの歌」のオルゴールは、賢治グッズのお店では定番商品なので、わりとどこでも買うことができます。
しかし、ここに1つ大きな問題があります。
普通に売っているオルゴールは、たいていゼンマイ式なので、演奏スピードが機械任せだということです。別にそれで不都合を感じない人も多いでしょうが、私はこの曲に関しては、その時々の気分に応じて、自由なスピードで奏でたい気がします。
特に心が寂しいときは、ゆっくり、ゆっくり、一音、一音、響かせながら聞きたいので、どうしても手回し式のオルゴールが欲しいと思いました。
そこで、いろいろ探した末に、伊豆オルゴール館の通販サイトを通じて、カスタムメイドをお願いすることにしました。多少割高にはなりましたが、背に腹は代えられません。ストリートオルガンのデザインも、手回し式にぴったりで、仕上がりには満足しています。(もうちょっとアンティーク調でも良かったのですが、これはこれで、素朴な木のおもちゃめいた感じが良いのでしょう。ちなみに、オルゴールとオルガンは、同じ語源の言葉だそうです。)
(上蓋を開けたところ)
このクランクを回すと…
その向こうにオルゴールの本体がつながっていて、
ゆっくりとドラムが回転し、音を出す様子が観察できます。
こないだの星座早見を脇に置いて、ゆっくり「星めぐりの歌」を奏でていると、賢治さんの星ごころが、しみじみと感じられるようです。
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私のオルゴールと同じ音色ではありませんが、オルゴール演奏のイメージはこちらからどうぞ。
■YouTube: 星めぐりの歌〜宮沢賢治のオルゴール〜2
http://www.youtube.com/watch?v=tL43dv-gjE0
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