神戸、『博物蒐集家の応接間』へ(4) ― 2015年12月17日 06時44分27秒
いっときの夢のように、神秘の応接間は消え、美しい記憶だけが、今は人々の心に残っています。そして、私の分身がその記憶のかけらとして存在する事実は、とても光栄なことに思います。
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2月の名古屋では、「銀河鉄道の夜」に出てくる時計屋の店先をイメージしてモノを並べました。今回は何といっても神戸ですから、足穂氏に敬意を表し、「星を造る人」のイメージをモノで表現しようと思いました。
ただ、物質世界に囚われている身として、脳内イメージだけで事が運ぶわけもなく、必然的にモノの運搬作業がそこに伴います。そして、私は非常に面倒くさがりなので、今回は可能な限りコンパクトにまとめることとし、ごく少数のものをサラッと並べるにとどめました。足りないところは、見る人の想像力にお任せしようという策です。
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ディスプレイ自体は、antique SalonさんとLandschapboekさんの手で美しくしつらえていただきました。写真を撮り洩らしたのは、返す返すも残念ですが、その一部は、antique Salonさんのツイートに写り込んでいます。
https://twitter.com/antiquesalon/status/675871226716286976
https://twitter.com/antiquesalon/status/675871226716286976
で、今回はものぐさを決め込んだ埋め合わせとして、少し「遊び」の要素を混ぜておきました。といっても、その場に並べた「手相カード」の1枚にQRコードをしのばせておき、そこから隠しページに飛べるという、ごく他愛ない仕掛けです。(ご覧になった方は気づかれたでしょうか?)

上のQRコードがそれですが、改めて読み込むまでもなく、以下のリンク先をご覧いただければ… http://www.ne.jp/asahi/mononoke/ttnd/starmaker/
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何となく浅知恵という気もしますけれど、これもやりようによっては、もっと面白い応用が利くかもしれません。
コメント
_ S.U ― 2015年12月19日 07時34分30秒
_ 玉青 ― 2015年12月19日 13時03分44秒
今回の催しに並んでいたモノたちの多くは、大正時代を飛び越えて、より古い時代のものが多かったようですが、大正時代の神戸にもいろいろ珍奇な文物が流入し、「星を売る店」ほどではないにしろ、怪しげな雰囲気を醸し出す店があったんじゃないでしょうか。いや、ぜひあってほしいです。
なお、会場に置かれたQRコードは、これもantique Salon さんの力作で、本物のカード画像とQRコードを合体させて新規に作ったダミーカードが、1枚卓上に置かれていました。
なお、会場に置かれたQRコードは、これもantique Salon さんの力作で、本物のカード画像とQRコードを合体させて新規に作ったダミーカードが、1枚卓上に置かれていました。
_ TOKIWA ― 2016年07月31日 23時01分53秒
昨年末の神戸のイベント伺いました。
とても刺激的な展示だったと思います。
ちなみに玉青様のスペースを興味深く拝見しておりましたら、
お店の方がご本人が前日に来られていたと仰いました(残念)
ところで画像右下のシガレットケースの絵柄がとても素敵で、
以前にブログで拝見してからずっと印象に残っていたのですが、
実物を見られて嬉しかったです。
思っていたよりも大きくて驚いたのですが、
葉巻のようなものが入っていた箱なのでしょうか?
それにしてもサイズが大きいような??
とても刺激的な展示だったと思います。
ちなみに玉青様のスペースを興味深く拝見しておりましたら、
お店の方がご本人が前日に来られていたと仰いました(残念)
ところで画像右下のシガレットケースの絵柄がとても素敵で、
以前にブログで拝見してからずっと印象に残っていたのですが、
実物を見られて嬉しかったです。
思っていたよりも大きくて驚いたのですが、
葉巻のようなものが入っていた箱なのでしょうか?
それにしてもサイズが大きいような??
_ 玉青 ― 2016年08月01日 23時03分40秒
あっ…残念。ちょっと機が熟していなかったようですね。
でもこうしてご縁が整いましたので、次回はきっと大丈夫でしょう。(^J^)
ときにシガーボックスの実物を見たことはないんですが、下のような感じで、葉巻がたっぷり入った、かなり大きめの箱に、ぺたりとラベルが貼られていたようです(下の写真は、箱の裏側にラベルが貼られていますが、当然表側にも貼られた品もある由)。
http://www.absolutecigars.com/images/P/Brick-House-Cigars-Box.jpg
でもこうしてご縁が整いましたので、次回はきっと大丈夫でしょう。(^J^)
ときにシガーボックスの実物を見たことはないんですが、下のような感じで、葉巻がたっぷり入った、かなり大きめの箱に、ぺたりとラベルが貼られていたようです(下の写真は、箱の裏側にラベルが貼られていますが、当然表側にも貼られた品もある由)。
http://www.absolutecigars.com/images/P/Brick-House-Cigars-Box.jpg
_ TOKIWA ― 2016年08月07日 11時03分28秒
氷解しました。
cigaretteというものが、当時は今よりもうんとずっと贅沢品だったのでしょうね。
画像からそれが伝わって来るような気がします。。
どうもありがとうございました!
cigaretteというものが、当時は今よりもうんとずっと贅沢品だったのでしょうね。
画像からそれが伝わって来るような気がします。。
どうもありがとうございました!
_ 玉青 ― 2016年08月07日 19時31分45秒
私は煙草を一切やらないんですが、葉巻は見るからに深い味わいがありそうですね。普通の煙草が「スパスパ」なら、葉巻は「スー……パー……スー………パー……」ぐらいの間合いで、ゆったり燻らす感じがします。
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大正時代は本当にこういう雰囲気だったのでしょうか。
昭和30年代もやはり懐かしい暖かい雰囲気なのですが、私が今見るとどうみても貧乏くささがあって垢抜けません。大正時代を体験した人が今これを見るとどう思うのでしょうか。
ところで、この写真にQRコードは写っているのでしょうか? (手の絵のあるカードの細かい所はわかりません)