天文倶楽部へようこそ2016年08月21日 12時01分34秒

チェコつながりで、小さな白い土星のピンバッジ(全長47mm)。


「Klub Mladých Astronomů」というのは、チェコ語で「Young Astronomers Club」の意味だそうで、天文好きの青少年のクラブが、かつてチェコにあったのでしょう(今もあるかもしれません)。

1968年に起こったチェコの民主化運動、「プラハの春」によって、国内のあちこちに温暖な風が吹き、それを受けて、天文趣味界隈にも、こういう民主的なクラブが生まれた…となると、ちょっと興味深いのですが、このバッジの背景は何も分かりません。それでも、日本の例から推して、この種の団体が熱心に活動していたのは、1960~70年代あたりではなかろうかと思います。


それに、昨日の記事にいただいたS.Uさんのコメントによれば、チェコスロバキアは東欧諸国の中でも、ことに天文熱が高かったそうなので、プラハの春は脇に置いても、こういうクラブが設立されたのは必然だったのかもしれません。

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私自身は、子供の頃、兄が買ってくる「天文ガイド」誌は読んでいましたが、天文クラブには参加していませんでした。

身近にそんなものがあることを知らなかったし、天文以外にもいろいろ気の多い生活を送っていたせいですが、今にして思えば、子供の頃にそういう経験をしていたら、もう少し宇宙や人間に対する見方も変わっていたかなあ…と、ちょっぴり残念な気がします。

まこと、子供時代の良き友・よき導き手は、何物にも代えがたい宝です。