地球儀だらけ2009年02月07日 22時12分03秒


今日は一日『ジョン・ハーシェル伝』関係の作業。
疲れましたが、だんだん本が形になっていくのは楽しみです。

本来の記事はちょっと中休みにして、以下、雑感。

最近気づいた真理は、「球儀はたまりやすい」ということ。
別に球儀マニアでもないのに、「ちょっと関心がある」というレベルでも、何となく丸っこいものが増えていきます。そして、いつの間にか部屋が球体で満たされると。あたかも宇宙の進化とともに、星が空間に満つるが如し。

何の気なしに「地球儀だらけ」で検索してみたら(どういう検索語ですかね)、こんな写真↓にリンクが張られていました。アムステルダムにあるらしい、アンティーク・ショップの光景。

http://www.flickr.com/photos/milliped/262429412/
(画像左上の虫眼鏡で拡大)

おお!いいぞ!!と思う反面、これが生活空間だったら、どうにもならないですね。
(でも素敵ですね。)

【付記】
問題の画像の右手には「This photo also belongs to」とあって、いろいろカテゴリーがあがっています。そして、いちばん下の「Vntage Globes」を開くと…。やっぱり「球儀はたまりやすい」みたいですね。

コメント

_ S.U ― 2009年02月08日 09時34分17秒

私もそういうものを集めてみたいと思うのですが、いつも二の足を踏んでいます。というのは、球というのは狭い室内で見ると大きく見えて圧迫感があるのです。
 不思議に思うのですがなぜでしょうか。たとえば、室内競技で使うバスケットボールは、感覚的には直径が40cm近くもあるように思えるのですが、調べてみると本当は24cmくらいでびっくりしたことがあります。一方、野外で使うサッカーボールは多少小さいものの似たサイズですが、それはそんなに大きくは感じません(室内に持ちこむとやはり大きくなるものと思いますが)
 誰でもそうだとすると、このへんにも人間の球形に対する感性が表れているのかもしれません。

_ 玉青 ― 2009年02月08日 21時03分36秒

なるほど。パッと思いつくのは、古典的なエビングハウス錯視です(詳細はウィキをご覧下さい)。これは一種の大きさの対比効果―同じ物体でも、大きな物のそばにあれば小さく、小さな物のそばにあれば大きく見える―で、まあ常識的にも理解しやすい現象ですが、その効果が最も顕著に出るのが円や球だそうです。そのため、室内に持ち込まれた球は、相対的に(他との比較において)、より大きく感じられるのではないでしょうか。

_ paris no himajin ― 2009年02月09日 05時07分30秒

S.U sama,
old globe wa taihen omoshiroi desuyo! zehi atsumete kudasai. dia.:2cm-10cm no chiisana mono nara daijoubu dewa naikato omoimasu ga. watashi wa dai shou samazama 100 ki hodono old globe (17-19 seiki) o motteimasu.
nihon moji ga utemasen node ashikarazu.

_ S.U ― 2009年02月09日 20時02分25秒

玉青様、幾何学的な錯視が関連していることは間違いないでしょうね。四角い閉空間に球があるというのが何らかの効果を与えるのでしょう。その上に、人間の球に関する「文化的要因」のようなものがあるなら、さらに興味深いと思います。

paris no himajin 様、 こんばんは。よいご助言をありがとうございます。古い球儀でも小さい物があるのですか。日本ではそういうのはなかなか手に入らないと思うので、まずは古くないものから集めることを考えます。

_ 玉青 ― 2009年02月09日 21時57分40秒

>S.Uさま

最近は「心理学的常識のウソ」みたいな本が流行りで、古典的な学説やトピックの洗い直しが進んでいるので、あんまりうっかり物を言えないんですが、でも昔習った有名な実験に、「貧しい子どもは、金持ちの子どもより、コインのサイズを大きく知覚する」というのがありました。切ない話です。

>paris no himajinさま

S.Uさん向けのメッセージに横入りして申し訳ありません。
しかし、17~19世紀の球儀が100個って…。

…。
…。

…ひょっとして博物館主でいらっしゃるとか?

_ paris no himajin ― 2009年02月10日 03時23分17秒

watashi wa tannaru tenmon-monozuki desu ga SUNDIAL, SANDGLASS, STAR FINDER, CELESTIAL MAP/ATLAS, TELESCOPE, BINOCULARS, MEDAL, ASTRONOMER'S LETTER, BOOK, PHOTOGRAPH, e.t.c. mo takusan motteimasu.

_ 玉青 ― 2009年02月10日 21時18分44秒

ああ…もう「天文古玩」の屋号は、paris no himajinさんにお譲りせねばなりません。…でも、私も生活がかかっているので(?)、しばらく名義を貸しておいて下さい。

しかし、すごいですね。(「すごい」という貧弱な形容しかできない己を恥じます。)そのコレクションは、どちらかで拝見することができるのでしょうか?

そして、コレクションそのものもさることながら、paris no himajinさんが語る、天文アンティークの魅力をぜひお聞きしたく思います。是非に!

さらに、もし差し支えなかったら、次回コメントをいただく際に、メールアドレスもご記入いただければ幸いです(アドレスは一般に公開されません)。

_ S.U ― 2009年02月10日 21時26分01秒

玉青様、
錯視や錯覚については観測の妨げになることもあって以前より関心を持っていますが、心理学実験の結果については、自分の経験がそれに当てはまる場合は「確かにそうだ」とただちに信用し、自分が当てはまらない時は「疑わしいぞ」と思ってしまいます。これも客観的態度とはいえないですね。

_ paris no himajin ― 2009年02月11日 05時21分30秒

bonsoir,
nihon moji ga utemasennode iroiro kakukotoga dekimasen. zannen desu.
nihon nimo anatano youna tenmon kottou ni kyomino aru kataga irukoto ga wakari taihen ureshiku omoimasu. douzo ganbatte kudasai.
FRANCE no LYON ni shiriai (nihonjin desu) ga imasuga kare wa astromical compendium ya sundial (16-18 seiki) o 100 ko hodo motteimasu. mata renaissance jidai no yubiwa mo 100 ko hodo motteimasu!!
watashi wa sekaini hitotsu shika naimono o atsumeruno ga sukide iroiro to ganbatte imasu.

_ 玉青 ― 2009年02月11日 19時16分33秒

>S.Uさま

いやいや、最後はそこのところが重要かもしれません。いろいろな意味において。。。

>paris no himajinさま

ありがとうございます。モノは偏在していても、天文古玩趣味に国境なし、と思って頑張ります。

おっしゃるとおり、「世界に一つしかない物」というのは、胸が躍りますね。「世界に一つしかない自分」を大切にすることと重なるかもしれません。と言うと、ナルシシズムや自己満足の気配が漂いますが、そうしたものを超えて、「何でもかんでも取替えがきく」と思っている風潮にちょっと抗いたい気分が、私の中にはあります。

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