古絵葉書「天空旅行」より…月2006年08月21日 08時47分48秒

今日は月世界への旅です。

「月より見たる日蝕」と題された光景。

「月から見た地球」というのは、好画題として19世紀のポピュラー・アストロノミーの本にはよく描かれていますが、月から見た日食というのは奇抜です。

これも手前の岩山はジオラマ、奥は書き割りになっているようです。

さて、この光景。「ん?」と思われないでしょうか。
皆既日食なのに、辺りが妙に明るいのも変ですが、月面の日食は本当にこんな情景なんでしょうか?

月面で太陽を隠すものといえば地球であり、月の日食は、地球が月に影を落とした状態。つまり、地球で月食のとき、月で日食が起きているわけです。ただ月面から見た視直径を考えれば、地球は太陽より4倍も大きいので、太陽の光球部のみをぴたっと覆い隠すことはできません。果たして、この絵のようにきれいにコロナが見えるのか?

どうもいい加減な考証で作っとりゃせんか?という疑念を抱くわけですが、でも本当にこんな風に見えたらごめんなさい。

 *   *   *

月から見えるであろう不思議な光景については、こちらに美しく書かれています。

●月食は日食で、日食は地球食 http://www.geocities.com/minatsukojima4/tane/20010109.html

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