よみがえる理科室の黄金時代…カタログ発見(4)2008年01月25日 21時29分41秒


このカタログには各社の広告ページもあって、それがまた興味をそそります。
この連載は、ヴィジュアル的にちょっと地味めなので、賑やかしのつもりで、広告をいくつか載せてみます。

★内田洋行(公式サイト http://www.uchida.co.jp/index.html

明治43年(1910年)創業、昭和16年(1941年)設立。
現在も続く学校教材卸の最大手(もっとも現在ではオフィス用品が主力のようです)。ブランド名は「ケント」。

広告の文面からすると、会社組織になる前、明治の創業時から、この「科学教材部」はあったそうです。

写真は札幌、東京、大阪、福岡の展示場風景。
あらゆる教材が並んだ、おもちゃ箱のような空間が楽しげですね。

よみがえる理科室の黄金時代…カタログ発見(5)2008年01月25日 21時36分44秒


★京都科学(公式サイト http://www.kyotokagaku.co.jp/

有名な人体模型の老舗。
写真に「島津製作所標本部継承」とあるように、元は島津製作所の一部門。昭和23年(1948年)に島津から分社独立しました。

理科教材、医学用教材の他、その技術を生かした文化財のレプリカ作成という、一寸変わった仕事もやっています。

広告では、「看板娘」である人体模型が前面に出ています。
(でも、この模型の男性、上半身に較べて下半身が一寸デブいような…)

よみがえる理科室の黄金時代…カタログ発見(6)2008年01月25日 21時39分33秒


★丸山生物研究所

国内の人体模型メーカーは、現在では京都科学一社だと思いますが、昔は大小いろいろなメーカーがありました。丸山生物研究所もその一つでしょう。

写真左手には、少年タイプの解剖模型がちょっと難しい顔をして立っています。その脇で熱心に顕微鏡をのぞく社員一同の白いシャツとブラウスが涼やかな印象。

同社は既に廃絶したのか、ネット上ではその存続を確認できませんでした。


▼付記▼

明日、明後日はハーシェル協会の業務に専念する予定です。