拝星教徒に騒乱の兆しあり2009年09月05日 18時24分32秒

 銀河の流れる空の下
 ひそかに星を見上げ
 遠い世界に思いをはせる人々の群れ。

 彼らは時おり、暗い街角にひっそりと集い
 各自が見た神秘をくぐもった声でおそるおそる口にし
 それらが意味するものを互いに解釈し
 自らに新たな啓示が下されたことを知っては
 ウラニア神に短い祈りを捧げて
 また夜の巷へと散ってゆく。

   ★

星を愛でる人々の営みは、そんなふうに畏怖の念に裏打ちされた、静謐で真摯で平穏なものという印象があるのですが、どうでしょうか。

先日話題にした、山本一清氏の創設した東亜天文学会。
まあ、上の描写ほどではないにしろ、同会はいささか浮世離れした、穏当な人士の集まりだと思っていたのですが、機関誌「天界」の最新号や、公式ウェブサイト(http://www.amy.hi-ho.ne.jp/oaa-web/)を見て、しばし呆然としました。

HPには「クーデター」という強い言葉が躍っていて、一般会員には何が起こったのか全く分かりませんが、機関誌とウェブサイトという、会を代表する2つの公式メディアの間で、現在互いに相反する情報が流れていて、会に大きな混乱が生じていることは伝わってきます。

この種のもめごとは、これまでもあったでしょうし、これからもきっとあるでしょうが、人間の営みの難しさを改めて感じないわけにはいきません。

今宵はウラニア神に、ささやかな願をかけることにします。
(未来予知にたけた、この高貴な乙女は静かに微笑むだけかもしれませんが。)

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