天文古玩の幼年時代(1)2014年12月18日 19時56分11秒

今日は雪。白一色の街は、まるで見知らぬ土地を歩いている気分になります。
雪害に悩む地域の方には面目ないことながら、暖地の雪景色には、清新な気分が満ち満ちています。

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かつて、ブログの1年は、人間界の20年に相当すると言った人がいます。
1年更新が続けば立派な成人で、3年も経つと還暦を迎え、そろそろ老い支度に入るという見立てです。その説に従えば、拙ブログは来月で満9歳ですから、すでに180歳になんなんとしているわけです。言い換えれば、3度目の還暦ですね。

折も良し、純白の雪を目にして、ブログを始めたころの気分を、もう一度感じてみたいと思いました。

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このブログにもちょっとした前史があって、ブログがスタートした2006年の時点では、すでに天文古書が何冊か書棚に並んでいましたし、天文アンティーク的なものも、ポツリポツリと集まりつつありました。理科室倶楽部」という、稚拙なHPを作っていたのは、さらにそのちょっと前のことになります。

それら全てのきっかけとなったのは、1冊の星図の本でした。
そのことは前にも書きましたが、改めて挙げておくと、

■ピーター・ウィットフィールド(著)、樺山紘一(監修)、有光秀行(訳)
  『天球図の歴史―人は星空をどのようにイメージしてきたか』
  大英図書館・ミュージアム図書共同出版、1997

という本です。


何しろ、全てはここから始まったのです。
この本をめぐる思い出から、少しずつブログを再開します(でも、しばらくはノンビリ・ペースで行こうと思います)。