プラハのオルロイ(天文時計)…(1)2015年10月11日 15時54分46秒



先週、グーグルのロゴがプラハの天文時計になっていて、オッ!と思いました。
さらに説明が、「プラハの天文時計 建立605周年」とあって、オッ?と思いました。
“あと45年待って650周年にすればよいのに、なぜ605周年?”…というのは、どこかに説明が書いてあったかもしれませんが、その場の疑問は深かったです。

まあ、45年後にはグーグルもこの世界も、どうなっているか分からないので、祝えるうちに祝っといた方が賢明なのかもしれません。でも、中世の人はゴシックの大聖堂を築くのに、100年単位でコツコツ取り組んでいたと聞くと、当時と今ではずいぶん違う「時(とき)」を生きているなあ…と改めて思います。

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モルダウ河畔に、美しい百塔がそびえ立つ、古都プラハ。
人並み外れて出不精の私ですが、いつかは行ってみたい場所の1つです。
地図で見たら、天文時計もモルダウ(ヴルタヴァ)河から、300メートルそこそこの所にあるんですね。


ここは昔も今も観光名所なので、古い絵葉書には事欠きません。

(1900年代初頭の絵葉書)



今さらながら、こうして見ると実に立派です。
第2次大戦で大きな被害を受けたものの、その後見事に修復され、今も昔に変らぬ姿を見せていますが、ここではその足元を行き交う人々の姿が、いっそ興味深いです。かごを背負った女性など、まるで17世紀の人のようです。


現在はと言えば…

(2009年撮影。ウィキメディアコモンズより)

もはや帽子の紳士はいないし、17世紀みたいなお婆さんもいません。
そもそも女性はみなパンツスタイルです。
たかが100年、されど100年―。変われば変わるものです。

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グーグルに義理はありませんが、この機会にプラハの天文時計の話題をちょっと続けます。

(この項つづく)


【付記】 そういえば、先日登場したシルエットの天文時計も、よく見たらモデルはこのプラハのそれでした。

(画像再掲)