理科室の起源? ― 2006年03月02日 05時58分01秒
(珍品部屋の陳列棚。17世紀の絵画)
理科室の歴史というのも、調べてみるとずいぶん面白そうです。
今のところまったくの想像ですが、そのルーツをたどると、ルネッサンス期の王侯貴族が作り上げた「珍品部屋(cabinets of curiosities)」に行き着くのではないでしょうか。
そこにはあらゆる種類の珍獣・珍石・カラクリ仕掛けのコレクションが詰め込まれ、有名なハプスブルグ家のそれは「驚異の部屋(ヴンダーカマー)」の名で知られます。バロック期の好事な貴族たちは、それを発展させると同時に、私設実験室を邸内に設け、新奇な科学実験を趣味として楽しんだといいます。
その後博物学が大衆化し、博物学ブームともいえる状況が生まれ、自然史コレクションの形成が教養人の嗜みとなり、最終的にそれが学校教育に組み込まれたときに、「理科室」という特異な空間が生まれたのではないか…と、仮に想像しています。
もしそうだとすれば、理科室が自然の驚異を詰め込んだワンダーランドであるのも至極当然なわけです。
理科室の歴史というのも、調べてみるとずいぶん面白そうです。
今のところまったくの想像ですが、そのルーツをたどると、ルネッサンス期の王侯貴族が作り上げた「珍品部屋(cabinets of curiosities)」に行き着くのではないでしょうか。
そこにはあらゆる種類の珍獣・珍石・カラクリ仕掛けのコレクションが詰め込まれ、有名なハプスブルグ家のそれは「驚異の部屋(ヴンダーカマー)」の名で知られます。バロック期の好事な貴族たちは、それを発展させると同時に、私設実験室を邸内に設け、新奇な科学実験を趣味として楽しんだといいます。
その後博物学が大衆化し、博物学ブームともいえる状況が生まれ、自然史コレクションの形成が教養人の嗜みとなり、最終的にそれが学校教育に組み込まれたときに、「理科室」という特異な空間が生まれたのではないか…と、仮に想像しています。
もしそうだとすれば、理科室が自然の驚異を詰め込んだワンダーランドであるのも至極当然なわけです。
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