クシー君と星の煙 ― 2011年01月12日 21時01分24秒
今日は「鴨沢忌」または「クシー忌」。
クシー君の生みの親、鴨沢祐仁氏が亡くなられてから3年。
昔の記事を読み返すと、1月12日は去年も一昨年も雪でした。
今日も寒気がきついです。
クシー君の生みの親、鴨沢祐仁氏が亡くなられてから3年。
昔の記事を読み返すと、1月12日は去年も一昨年も雪でした。
今日も寒気がきついです。
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氏の短篇、「プラトーン・シティ」のひとこま。
(「ガロ」1975年9月号掲載、単行本『クシー君の発明』に収録)
(「ガロ」1975年9月号掲載、単行本『クシー君の発明』に収録)
いつものように、うさぎのレプス君と夜の街を散歩するクシー君。
シガレットをくゆらせながら、レプス君に誘われるままガラス工場の裏に行くと、そこには…!?
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さて、クシー君の世界に入り込むチケットが、何とか手に入らないかな…と探し求めた末に見つけたのは、レプス君の好きな煙草の銘柄、「STAR」。
これを一本すすめれば、二人だって悪い気はしないだろうし、一晩ぐらいなら散歩のお供に加えてくれるかも。
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以下、参考画像。普段あまり紹介されないであろう、裏面と底面。
専売局謹製、定価12銭也。
(ゴールデンバット然り、昔の煙草のパッケージは妙にカッコいいですね。)
(ゴールデンバット然り、昔の煙草のパッケージは妙にカッコいいですね。)
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煙草をたしなむ方は、喫煙することを戯れに「お焼香」と言ったりしますね。
私は煙草をやらないので、せめて今夜はパッケージだけでもお供えすることにします。
(鴨沢氏やクシー君には、そういうのはあまり似合わないかもしれませんが…)
コメント
_ nona ― 2011年01月12日 22時33分19秒
_ 玉青 ― 2011年01月13日 20時10分23秒
こんばんは!今日も寒いですね。
今年もどうぞよろしくお願いします。
たかがSTARの空き箱1つとはいえ、眺めていると、本当にその向こうにクシー君の街が広がっているような気がします。なんとかあそこに行けないものか…でも、あの夢の街に、ふと現実世界のものが顔を出すということは、やっぱり両者はどこかでつながっているんじゃないかなあ…そんなことをボンヤリ考えながら、昨晩はクシー君の本を読み返していました。(クシー君の話題は、画像を準備してから、また書こうと思います。)
今年もどうぞよろしくお願いします。
たかがSTARの空き箱1つとはいえ、眺めていると、本当にその向こうにクシー君の街が広がっているような気がします。なんとかあそこに行けないものか…でも、あの夢の街に、ふと現実世界のものが顔を出すということは、やっぱり両者はどこかでつながっているんじゃないかなあ…そんなことをボンヤリ考えながら、昨晩はクシー君の本を読み返していました。(クシー君の話題は、画像を準備してから、また書こうと思います。)
_ たつき ― 2012年12月25日 22時42分05秒
玉青様
鴨沢さんはお亡くなりになられていたのですね。
合掌。
彼の病んだアルコール依存症は私もかかったもので、入院もしました。だからこそ、くやしいというか、近くにいたら無理にでもアルコール専門病院に放り込んだのに、というくやしさで一杯です。もうあんな病気で苦しむ人がいてほしくないです。
ちなみに私は断酒が成功し、病院にかかりながらですが普通の生活をしております。
鴨沢さんはお亡くなりになられていたのですね。
合掌。
彼の病んだアルコール依存症は私もかかったもので、入院もしました。だからこそ、くやしいというか、近くにいたら無理にでもアルコール専門病院に放り込んだのに、というくやしさで一杯です。もうあんな病気で苦しむ人がいてほしくないです。
ちなみに私は断酒が成功し、病院にかかりながらですが普通の生活をしております。
_ 玉青 ― 2012年12月26日 20時34分30秒
私も気楽にお酒の話題を書いたりしていますが、楽しく飲めているうちはまだしも、ある一線を超えると大変なことになりますね。幸いたつきさんは本復されて何よりでした。
そういえば、鴨沢さんの「心の師」である足穂も重度のアルコール依存症でした。足穂の場合は、その酒害体験を作品にまで昇華したことで(結局最後まで酒とは縁が切れなかったですが)、何とか心の平衡を保って生き続けることができたように思います。
鴨沢さんの場合は、そういう道を歩むこともできず、本当にお辛かったでしょう。この辺はご本人の価値観にも依るのかもしれませんが、その世界に魅かれる者としては、やはり病から回復されて、クシー君の活躍をもっと描いていただきたかったです。
そういえば、鴨沢さんの「心の師」である足穂も重度のアルコール依存症でした。足穂の場合は、その酒害体験を作品にまで昇華したことで(結局最後まで酒とは縁が切れなかったですが)、何とか心の平衡を保って生き続けることができたように思います。
鴨沢さんの場合は、そういう道を歩むこともできず、本当にお辛かったでしょう。この辺はご本人の価値観にも依るのかもしれませんが、その世界に魅かれる者としては、やはり病から回復されて、クシー君の活躍をもっと描いていただきたかったです。
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というか、まだ新年のご挨拶もまだでしたね。
今年もよろしくお願いいたします。
クシー忌…
鴨沢さんの亡くなられたのはこんな寒い季節だったのですね…。
クシー君の世界にはまさにぴったりのパッケージですね、このStar。
名前と言い、色遣いと言い、デザインと言い。
アール・ヌーボー?な文字と言い。なんてお洒落。
箱裏のデザインもいいですね、漢字の書体も含めて。
レプスくんと連れだってよく夜のお散歩をするクシー君ですが、
イオタくんと歩くクシー君も好きでした。
鴨沢さんをしのんであたらめてクシー君を読んでみようと思います。