笑う維管束2012年05月26日 20時21分21秒

モノクロの画像が続いたので、ちょっと一服して、理科室にちなむカラフルな品を載せます。


うつろな目で不気味に笑う小人。
カラフルというよりは、何かアヤシゲな画像のようにも見えます。


笑う、顔、顔、顔。


この品の正体は、単子葉植物の茎の構造模型。(昭和40年代?)
一つひとつの「顔」が<維管束>で、内部の目・鼻・口は、水分や養分の通り道である<導管>です。



植物の茎の構造に興味を持つのが「理科趣味」で、他方、備品票やプレートに風情を感じるのが「理科趣味」だ…という気がします。



維管束の縦断面。
管部柔細胞>、<螺旋紋導管>、<環紋導管>といった文字の連なりにも、一種の雅味を感じます。

コメント

_ 中島 ― 2012年05月27日 03時48分13秒

玉青様はじめまして、中島と申します。
メールをお送りしたかったのですが、連絡先が見つからなかったため
ブログコメントにて失礼します。

私は、新潮社のコミックバンチという月刊漫画雑誌で
19世紀のヨーロッパをモチーフとした漫画
http://www.amazon.co.jp/978-4107716262/dp/4107716260
を連載している新人の漫画家です。

つい昨日、検索から貴方様のWEBサイトにたどりついたのですが、
興味深いテキストや写真に目を奪われ、時間を忘れて楽しく閲覧させていただきました。
特に、古書やアンティーク類の収拾物が素敵で、感嘆しておりました。
それで、図々しいお願いなのですが、今後の作品創りにあたって、天文古玩さんのお写真を、部分的に使用する許可をいただければ…と思い書き込みさせていただきました。

あくまでも、漫画のためにお借りするだけなので、
画像の再配布や、画像単体を直接商品、その他
ご迷惑がかかるような使い方をする事は絶対にないとお約束できます。
こちらの身元や住所なども、メールで連絡いただけましたら折り返しお知らせします。

突然のお願い、しかも出版社を介さないごく個人的な打診で本当に恐縮なのですが、もしよろしければ返事いただければ幸いです。
よろしくお願いします。

_ 玉青 ― 2012年05月27日 08時29分02秒

中島さま

はじめまして。画像使用に関して丁寧なご依頼をいただき、ありがとうございます。まことに拙い写真ですが、幾分でも制作のご参考になるようでしたら、どうぞ遠慮なくお使いください。

ご高著をネット上のチラ見で恐縮ですが、拝見しました。
個人的に、現在改めて幕末の日本に興味を持っているのですが、貴作に描かれている世界は、それと非常に似ている部分があるなと感じました。
日本の場合は、旧来の武士的規範に対して、西洋式調練が絶対的「新」として現れ、そこにいろいろ摩擦が生じたわけですが、よくよく聞いてみれば、その「新」一色と思われた西洋にも、ちょっと前まで、やはり新と旧の対立があった…という、歴史の重層性に興味を覚えます。(特に、中央集権化の遅れたドイツと日本の国家の成り立ちには類似点が目立ちますね。)

コメントへのお返事として、勝手な感想を申し述べ、申し訳ありません。

時間のタイトなお仕事かと思いますが、今後も機会があれば、いつでもお立ち寄りいただき、またコメントなど頂戴できれば幸いに存じます。
中島さんのますますのご活躍をお祈りしています、

(なお、今後ご連絡をいただく機会が生じた場合のために、後ほど別途メールを差し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。)

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