虹のウラニア ― 2014年09月25日 05時47分25秒
羽のあるウラニアといえば、ウラニアにはこんな姿もあります。
ガラスドームの中に目をこらすと…
2羽の舞い飛ぶチョウが。
…といっても、これは本当の蝶ではありません。昆虫好きにはおなじみでしょうが、「世界で最も美しい蛾」の名をほしいままにしている、マダガスカル産のニシキオオツバメガです。
そのかつての学名は、ウラニア・リフェウス(Urania rhipheus)。
その後、ツバメガの分類が整理されて、本種も属名がウラニア属からクリシリディア属に変更になったため、現在は Chrysiridia rhipheus が正式な学名のようです。
でも、ネット上には旧学名もなお散見されますし、「属」の1つ上の分類単位である「科」でいえば、ツバメガ科 即「ウラニーデー Uraniidae」ですから、依然、その姿にはウラニアの息吹が通っています。(ちなみにウラニア属は、中南米に生息するツバメガ類の属名として、今も存続しています)。
でも、ネット上には旧学名もなお散見されますし、「属」の1つ上の分類単位である「科」でいえば、ツバメガ科 即「ウラニーデー Uraniidae」ですから、依然、その姿にはウラニアの息吹が通っています。(ちなみにウラニア属は、中南米に生息するツバメガ類の属名として、今も存続しています)。
ニシキオオツバメガの記載が行われたのは、18世紀後半のことで、当初はアゲハチョウの仲間と思われたため、「Papilio rhipheus」と命名されたそうですが、それももっともです。何せこの姿形ですから。
ウラニアは天文の神様なので、夜間に活動しても一向に差し支えないはずですが、蛾の仲間のウラニアに関しては、昼行性で、色彩も鮮やかなところからその名が付いた気配があります(この点は調べてもよく分かりませんでした)。
まさに虹の輝き。
前回までちょっと地味目の画像が続きましたが、この思い切りカラフルな姿も、ウラニアのもう一つの顔です。
(この項つづく)
コメント
_ S.U ― 2014年09月25日 06時17分56秒
_ 玉青 ― 2014年09月25日 20時28分25秒
触角は羽毛状ではなくて、シュッとまっすぐ伸びています。
チョウの触角のように先が棍棒状になっていないところが、やっぱり蛾っぽい感じです。
チョウの触角のように先が棍棒状になっていないところが、やっぱり蛾っぽい感じです。
_ S.U ― 2014年09月26日 08時14分34秒
シュッと伸びている触覚も蛾の特徴なのですね。
人間界に「夜の蝶」と呼ばれる存在がありますが、これが昆虫界では「昼の蛾」に相当するのかもしれません。
人間界に「夜の蝶」と呼ばれる存在がありますが、これが昆虫界では「昼の蛾」に相当するのかもしれません。
_ 玉青 ― 2014年09月27日 12時20分06秒
>「夜の蝶」…「昼の蛾」
対が取れてるのか、取れてないのかよく分かりませんが(笑)、いずれも人の目を欺く存在ということでしょうか。
対が取れてるのか、取れてないのかよく分かりませんが(笑)、いずれも人の目を欺く存在ということでしょうか。
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胴体の胸のあたりが太い以外はどう見ても蝶ですが。
気になる触覚はブラシ状になっていますでしょうか?
(よく申し上げているように鱗翅目はすべて苦手ですから、私にはどちらでも大差ありませんけど)