J・G・ウッド著 『一般的な英国の甲虫類』 ― 2006年04月05日 05時20分28秒
■Common British Beetles
Rev. J. G. Wood
London, George Routledge & sons, no date (1871)
175p, 16cm x 10cm
以前、こちらの画像の左端に写っていた本です。
表紙には3匹の甲虫が金彩で描かれています。彩色図版12葉入り。
挿絵本というと高価なものと思われる方がいるかもしれないので、あえて書きますが、例えばこの本だと大体4,5千円ぐらいから売りに出ているので、そう高くもないわけです。その雅趣と歴史性をそっくり手元に置けることを考えれば、むしろ大変リーズナブルな価格だとも言えます。(もちろん高い本は高いわけですが、そうした本には最初から縁がありません。。。)
英国ではとうに廃れた昆虫採集熱。日本では大人の趣味として復活の兆しもありますが、安楽椅子派の人は古書を片手に、あの遠い日の入道雲と草いきれを回顧するのも洒落てるかもしれませんね。
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来し方を振り返ると、私は天文少年になる以前、まず昆虫少年でした。
(まあ、それほど専門が特化していたわけでもなく、結局一応は何にでも手を出す「理科少年」という曖昧な存在で通したというのが実態ですが。)
昆虫の中では何と言っても甲虫類(鞘翅目)がお気に入りで、今でも庭に来るハナムグリや、地面を走るゴミムシの姿を見ると、子どもの頃の気分が一瞬よみがえることがあります。
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