カラフルな天文絵本(1)…ジャン=クロード・ペケ著、『パパ、教えて。天文学って何?』2009年09月14日 18時27分21秒


絵本つながりで、ちょっと古い天文絵本のはなしです。
ちょうど『レモンと実験』と同じ頃にフランスで出た、なんとも気持ちのいい絵本。

■Jean-Claude Pecker
Papa dis-moi L’ASTRONOMIE qu’est-ce que c’est?
 Editions Ophrys, 1971, 78p. (約22×17.5cm)

「パパ、教えて」シリーズの1冊。(巻末広告を見ると、同シリーズには他にも鉱物学や気象学、先史学、数学などがラインナップされていて、こちらもちょっと気になります。)

著者のジャン=クロード・ペケ(1923~)は、コレージュ・ド・フランス教授で、専門は理論宇宙物理学。天文学の一般書を多数著し、占星術など疑似科学に対しては鋭い批判を浴びせる論客として知られ、また本業のかたわら詩作も行う人だそうです(←ウィキペディア情報)。
今年、御年86歳ですから、フランスでは押しも押されもせぬ重鎮でしょう。

「いとしいロール」で始まるこの本、ロールさんというのは、多分実在する著者の娘さんだと思いますが、彼女に向けて、天文学とは何をする学問で、天文学者とはいったいどんな人なのかを、やさしい語り口で説くという内容…なのでしょう。
が、例によってフランス語なので、私の場合、文章よりも絵にまず目を引かれました。

【21:50付記】著者の名前を、ペッカー→ペケに修正しました。

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