不思議の国の宇宙ロケット2012年04月01日 07時13分36秒

今日から4月。新しい年度の始まりです。
9月入学が始まると、また感慨も違ってくるのかもしれませんが、
まだ当分は、清新な気分と春の情緒の結びつきは続くでしょう。

   ★
 

さて、イギリスの某理系アンティークショップで、こんな品を見かけました。
説明を読んでも何だかよく分かりませんが、相当な珍品のようで、猛烈に欲しかったのですが、価格的に断念。

■Apparatus for demonstration of ‘URASHIMA-Effect’ by Tompkins.
◆Price: 1,250.00 GBP
◆Circa: 1945
◆Country of Origin: U.K.
◆Description:
 A mid 20th century small rocket to prove the theory of relativity signed 'George Tompkins, Cambridge'. The rocket measures 2.5" high. The rocket is in very good condition and perfect working order.
 
 


うーん…それにしても惜しい。
毎年、4月1日になるとこの逸品を思い出して、歯噛みしそうです。

コメント

_ S.U ― 2012年04月01日 08時18分58秒

おぉ、これはアインシュタインもびっくりの20世紀科学史に残る一品ですね。時代を考えると、軍用機発射用のロケット弾の冗談、いや上段に搭載される予定の物と推定いたします。

 でも、この価格設定は多少疑問です。精度と歩留まりから考えて、相当数が生産されたと思いますが、類品は出ていないでしょうか。もしかすると、日本語を含んだタイトルとこの価格は萬愚節記念販売のプレミアムかもしれません。

_ 玉青 ― 2012年04月01日 08時58分21秒

写真をよく見ると、時計の文字盤に小さくQUARTSと書かれています。
原子時計が一般化するまで、微小な時間変化を測定するにはクォーツ時計を用いるしか手がなかったわけですが、この品の価値は、そのムーヴメントにこそあるのだと思います。

クォーツ時計の実用化に関わったのは、アメリカのベル研究所とイギリス国立物理学研究所の面々で、この品も戦前から続く彼らの努力の延長線上にあるのでしょう。そして、これほど小型のものを作ることができるようになったのは、例のマンハッタン計画の副産物らしく、このとき後の半導体素子の祖形が作られたと言われていますね。

先日の記事でも書きましたが、この品は「技術自体がその後陳腐化したため価値を失ったモノ」の一例で、今でこそおもちゃめいて感じられますが、当時としては途方もない価値を秘めていたはずで、上記の価格は、ある意味破格値と言っていいのかもしれませんね。
(今日は舌がよく回るなあ…)

_ S.U ― 2012年04月01日 12時35分06秒

>破格値
 「古技術品」の適正価格は有って無きが如きものですのでおっしゃる通りかもしれませんが、玉青さんが標記価格で購入されなかったのはまずは正解ではなかったかと存じます。残念がってらっしゃるところに、出過ぎたことを申し上げてすみません(笑)。

_ 玉青 ― 2012年04月01日 13時43分44秒

あはは。聞くところによると、エイプリールフールで嘘をついてもいいのは、午前中だけだそうですから、贅言はここまでにしておきましょう。

さて、来年の企画は…そうですねえ…19世紀のフランスで作られた、驚異の「人体模型オートマタ」(チェスをさし、洒脱な会話をする)を購入した話題にするか、48人のタルホが歌い踊る、「TRH48」のプロモーションビデオがリリースされた件にするか…あ、まだ午前中の気分が抜けてませんね。(笑)

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