哺乳類6500万年…カテゴリー縦覧:動・植物編 ― 2015年05月08日 06時48分33秒
「近年、哺乳類の分類学はかつてない勢いで刷新されつつあり、ほんの10年か20年前の知見が、ひどく時代遅れのものとなる状況が生まれている。」
ウィキペディアの「哺乳類」の項を見たら、そう書かれていて、今更ながら驚きました。それは新たな化石の発掘が続いたことと、分類学に遺伝子解析の手法が導入され、従来とは異なる説が急浮上したことによるものだそうです。
とはいえ、現生哺乳類の祖が白亜紀に生まれ、新生代(6500万年前~)になって爆発的に放散進化したというストーリーは、今も動きません。
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岩陰で憩う1匹のネズミ。
その「岩」は、実はたった1個のクジラの椎骨です。
もはや何をかいわんや…という感じですが、クジラの方は450万年前の地層から発見された化石ですから、すでにその頃には、絢爛豪華な「哺乳類の進化劇場」も終演間近だったことが窺えます。(…と思いきや、突如上手の方から舞台に駆け込み、いきなり主役面で踊り出したのがヒトというわけです。)
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それにしても、現生哺乳類の祖(ネズミに似た姿のエオマイア類がそれと考えられています)に物思う力があり、己が子孫のその後の歩みを知ったら、どんな感慨を抱くことか。
こんどのお盆やお彼岸には、この遠いご先祖様にも手を合わせて、新生代6500万年の来し方行く末に思いをはせたいです。
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