土星のレンズセット2015年10月07日 07時05分47秒

実は、昨日の記事と似たようなことを9年前にも書いています。

かわいいレンズセット
 http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/12/19/1038203
かわいいレンズセット…その2
 http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/12/20/1039680

上記の「その2」を見ると、
当時、大きな夢を抱いて、この商品を握り締めた少年がいたのではないでしょうか。それを思うにつけても、涙ぐましい程のいじらしさ、健気さを感じてしまいます。そこには間違いなく自己憐憫の要素もあると思いますが
…云々というようなことを自分は書いていて、これは全く同じですね。

別にコピペしたわけではないんですが、同じ人間が書いているので、似たような言葉の連なりになるのでしょう。成長の乏しい自分を恥じます。

   ★

さて、今より9歳若い自分が取り上げたのは、下の品でした。


で、自己憐憫に駆られ、いじらしさに胸を締め付けられた私は、その後も似たような品を見るたび、ついつい買ってしまいます(それこそ、一種強迫的な感じもあります)。


下に写っているのが、昨日のダウエル光学のレンズセットで、今日ご紹介するのは、その上の2種。9年前と同じ謎の「T.O.C.光学」の製品で、それぞれ口径60ミリと45ミリの望遠鏡用レンズセットです。

その中身については、もはや詳述しますまい。しかし、この青い箱に入ったレンズセットを買った理由は、単なる憐憫の情だけではありません。


どうですか、このパッケージデザインは!
そう、文句なしに「カッコいい」んですよ。こんなのを見せられてはもうダメです。


こうしてモノは日々集積していきますが、こういう乱雑さは、自分的にはむしろ歓迎すべきことです。

コメント

_ S.U ― 2015年10月07日 18時01分38秒

「T.O.C.光学」は、「田中光学」ではないでしょうか。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%85%89%E5%AD%A6 

http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k185893962

 私は、今日まで、T.O.Cも田中光学も知らなかったので、詳しいことはしりません。

_ 玉青 ― 2015年10月08日 07時11分13秒

ありがとうございます。私もこのウィキの記事には気づいたのですが、どうもその品目からして、子ども相手の小商いをしているメーカーと受け取れなかったので、いったんスルーしました。でも、オークションの商品写真のロゴを見るとそっくりですし、ウィキの記述を再読すると、「コピーライカのタナック」というあたりに微妙な怪しさが漂っていて、やっぱりこれは田中光学かもしれませんね。

_ S.U ― 2015年10月08日 08時33分19秒

あっ、未記入の定期便をやってしまいました。まいどお世話をおかけしてすみません。
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>ロゴ
 ロゴも、カールツァイス・イェナのと似ていますね。昭和の頃は、オリンパスのロゴもこんなのでした。

>「コピーライカのタナック」
 ウィキの記述からの私の推測では、元はレンズをおもにしている会社だったのが、戦後の35mmカメラブームになってライカの設計に便乗したのだと思います。でも昭和30年代には、国内の機械中心のメーカーが安価な小型カメラで林立したので、埋もれて倒産してしまったのではないでしょうか。

_ 玉青 ― 2015年10月09日 07時17分28秒

>カールツァイス・イェナ

あ、本当ですね。これはいっそう怪しげです。

件のT.O.C.が田中光学として、あれこれ考えると、上記の子供向け望遠鏡のレンズセットは、同社が昭和28年にカメラ専業となる以前、副業としてやっていた小商いかもしれませんね。

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