夏の果て ― 2016年08月31日 06時16分28秒
8月の終わりは、「八月尽(はちがつじん)」という季語になっています。
俳句の約束事では秋の季語ですが、実感としては「夏の終わり」そのものでしょう。
俳句の約束事では秋の季語ですが、実感としては「夏の終わり」そのものでしょう。
八月尽の 赤い夕日と 白い月 中村草田男
…という句は、朱夏と白秋の交代を念頭に置いた、いささか理に勝ち過ぎた句ですけれど、まさに夏と秋が交錯する瞬間を切り取ったものと思います。
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夏の終わりの独特の気分は、おそらく子供時代の夏休みの終わりの気分を引きずっているのだと思いますが、何だか無性に寂しいものです。
誰もいない浜辺で、黙って海の音を聞いている自分を想像して、過度に感傷的になったりするのも、この時期特有の心の動きです。
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このところ身辺がバタバタして、なかなかノンビリした気分になれませんが、今日一日は、ゆく夏を惜しんで、心の浜辺をさまようことにします。
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