国家百年の計はいずこに在りや2015年04月04日 11時31分07秒

それにしても人を馬鹿にした話です。

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今年の2月14日の記事の冒頭より。

非正規雇用は現代の「水呑み」であり、正社員は「本百姓」である。
そして、為政者は絶えず百姓を「生かさぬよう、殺さぬよう」搾り取ろうと虎視眈眈としている。
…そう考えれば、眼前の事態の8割がたは正しく記述していると確信します。

残業代ゼロ法案が閣議決定されたことで、今やその確信は10割に達しました。

まず年収1000万円以上という、庶民には実感の薄い数字を看板に掲げて、だまし討ち的に制度を成立させてしまおうという、そのやり口がいかにも汚いです。まさに欲の透けて見えるフット・イン・ザ・ドア。

いったん制度が成立すればしめたもので、800万、600万、400万…とハードルを下げるのは、お茶の子さいさいですから、あとはむしりたい放題。そんなことは子供でも分かる話ですが、そこは朝三暮四の常で、相手の悪知恵が一段まさっていることを認めないわけにはいきません。

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いったいそんなに悪知恵を働かせて、この国をどうしたいのか。
辞書を引くと、こういう人を「奸賊」と呼ぶらしいです。


衛星シガレット…カテゴリー縦覧:ロケット・人工天体編2015年04月04日 11時34分59秒

さて、憤怒の河を越えて、記事は記事で続けます。

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旧ソ連時代に売られていたシガレットの空き箱。


紺色の空に金の星が光り、これまた金の機体の衛星が、地球重力を振り切るかのように飛んでいます。サッと走る効果線が、微笑ましくていいですね。
モチーフは、1958年5月に打ち上げられたスプートニク3号

当時の宇宙空間は、まだアメリカが進出する前で、ソ連の独壇場でした。

銀のボールに4本のアンテナがシュッと伸びた、スプートニク1号(57年10月打上げ)。
ライカ犬を乗せて飛んだ、スプートニク2号(同57年11月)。
そして、このロボットっぽい外観のスプートニク3号。


スプートニク3号は人類初の本格的な科学観測衛星で、その機体にはソ連の科学技術の粋が投入されました。その後、1960年4月に大気圏で燃え尽きて消滅。

(箱の裏)

この製品は、モスクワのタバコ会社、Java (Ява)が売り出したものです。
ソ連で初めてフィルター付きの紙巻きたばこを売り出したのが同社だとか。

ちょっとオヤ?と思うのは、このスプートニク煙草は、打ち上げ当時にリアルタイムで販売されたのではなしに、1966年以降に売り出されたものだという事実です(というのは、Javaブランドの立ち上げが1966年だからです)。ソ連の人が、いかにスプートニク3号を誇りに思っていたか分かる気がします。10本入りで2ルーブル10コペイカ…というのが、どれぐらいの価値に相当するのか分かりませんが、この箱の凝りようからすると、高級タバコの扱いだったのかもしれません。


この箱は宇宙バッジをしまうのに使っています。