続・天文家の自筆書簡…チャールズ・ピアッジ・スミス2006年06月05日 05時23分08秒


ジェイムズ・サウス(5月28日参照)に続き自筆書簡の話です。

上に掲げたのはチャールズ・ピアッジ・スミス(Smyth, Charles Piazzi 1819~1900)の手紙。

彼は、ベッドフォードカタログ(二重星の目録)の編著者として有名な、ウイリアム・ヘンリー・スミス提督(1788~1865)の息子にあたります。

ミドルネームのピアッジは、イタリアの天文学者ジュゼッペ・ピアッツィにちなむもの。父親のウイリアムが、イタリア駐在中にピアッツィと親しくなり、その名をとって息子につけました。軍人だったウイリアムが天文学に傾倒していったのも、このピアッツィとの出会いがあったからで、その名を負った息子は最初から天文学者となるべく、運命付けられていたようなものです。

1845年にはスコットランドの王室天文官(アストロノマーロイヤル)に任命され、エディンバラ大学天文台の台長も兼務しました。この手紙の内容もそれに関わるものですが、それはまた明日。

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