雨の日の妄想2008年05月10日 13時46分46秒

雨の土曜日です。
こういう日は、心静かに本を読んで過ごしたりするのが正解でしょうが、どうもいろんなことが中途半端に取り散らかしてあって、何から手を着ければいいのか…何となく落ち着かない気分です。

  ☆

とりあえず、今後「天文古玩」で取り上げたい話題をランダムにメモしておきます。

■星座とは何か?
 「星座の歴史」というと、バビロニアでは…、アステカでは…、宿曜道では…、イギリスの羊飼いは…、日本の漁師は…etcの話題になりますが、これらをすべて「星座」(という何か1つの実体)として語ることは可能か?という話題。(たとえて言うなら、「板に何かかいてある」からといって、高札と板絵と絵馬を1つにカテゴライズできるだろうか、という話。)

■掛図の歴史概観
 19世紀前半における教育掛図の登場から、ドイツを中心としたその後の発展をたどる。(資料も乏しいので、たまたま見つかった論文の受け売りで終わりそう。)

■天文掛図論
 「掛図史」における天文掛図の位置づけを考察。なぜ天文掛図はポピュラーたり得なかったか?

■銀河鉄道の夜に出てくる天文アイテム考証
 以前アナウンスしたものの、その後中断している企画。これは何としても…。

■19世紀の天文ファンの書棚を覗く
 19世紀の観測案内の類に出てくる参考文献を比較対照しながら、当時の平均的なスターゲイザーの書棚を再構成するという企画。

■愛すべきB級星図の世界
 星図の歴史を紹介する本は世間に数々あれど、中身は豪華な17~18世紀の彩色星図がメイン。しかし市場に普通に流通している19~20世紀のチープな星図類にも見所あり…という話題。

■人体模型通史
 これまた中断したままになっている好?企画。

どれもなかなか面白そうですが、実際に書くとなるとかなり大変。でも少しずつまとめられたら…(←暇ですね)

  ☆

さて、明日は東京へ。
引き続き来週の水曜日まで不在なので、記事の再開はそれ以降になります。

コメント

_ とこ ― 2008年05月10日 17時43分17秒

博物館、行って参りました。
玉青さんの先日の記事のおかげで、楽しさ倍増の展示でございました。どうもありがとうございました!玉青さんがお帰りになった際のご感想を楽しみにしています。

_ 玉青 ― 2008年05月10日 22時19分23秒

いえいえ、まあ何はともあれ良かったですね。
私も明日、鳥たちと対面しつつ、鼻の脂を探しつつ、自らも脂をスタンプしつつ、じっくり堪能してきます。
(せっかくなので、小石川と本郷をはしごしてきます。)

_ S.U ― 2008年05月11日 08時36分43秒

玉青様、こんにちは。今週末は皆様は「鳥見」ですね。
(今週末は「花見」の最後のチャンス、というのに何か似た感じですね)

さて、リストを拝見しました。どれも面白そうなネタですね。特に、
「星座とは何か? 」と「人体模型通史 」に興味があります。

 「星座一般論」は私もかつて考えたことのあるもので、遺跡に発見された線刻画が
星座の図であるというアイデアを検討したときにその手の研究の必要性を感じました。
でも、材料となる知識に乏しかったので、満足な発展を得ることができませんでした。
玉青様のご知識とご洞察で解明されてご披露いただけますことを期待しております。
(私の考察はネットで公開していますので表記URLで引用しました。10年以上前のもので
その後の進展はありません。遺跡研究の成果報告は、比較的最近、東京都埋蔵文化財
調査報告に出ているようです。)

「人体模型」についての私の数十年来の疑問は、なぜ授業にほとんど使われないものが
理科準備室にあるのか、ということです。以前、液浸標本に関してに書きこませていた
だいた「危険物ドロボウ除け」くらいの説しか思いつきませんが、何らかの理由で購入が
推奨されたということはあるのでしょうね。これも、解明が楽しみです。

_ T.Fujimoto ― 2008年05月13日 22時55分49秒

なぜ天文掛図はポピュラーたり得なかったか?確かに、なぜでしょうかね。
玉青さんのハレー彗星?の掛図を前に拝見したと思いますが、個人的には好きです。

_ mistletoe ― 2008年05月14日 15時31分41秒

こんにちは。
東京へは何日かご滞在だったのですね。
だったらお蕎麦屋さんもご紹介すれば良かった(笑)
ワタクシも土曜日、鳥に行きました。
今日ももう一度仕事を抜け出し行って来ます。

そして…面白そうなテーマが盛り沢山で興味深いです。
愛すべきB級星図の世界 、人体模型通史 !
ご苦労も多いかと思いますが楽しみにしております。

_ 玉青 ― 2008年05月14日 21時12分16秒

先ほど帰宅しました。

久しぶりに己がブログを見ると、「●倫」とか「童●」とか、何とも言えないコメントがずーっと野ざらしになっており、どうもお目汚し失礼いたしました。

>S.Uさま

またまたありがとうございました。
星座の話題は、ちょっと自分でも風呂敷を広げすぎで、特段の心積もりもないのですが、何か既存の議論には位相の違うものが混在しているような気がしています。Uさんの御論考は、これからゆっくりと拝見させていただきます。

人体模型の謎は、まあかなり単純な理由によるものですが、その説明は後ほど。

(以下、私信:今月の談天の会、タイミングが微妙にずれてしまい、小生は参加できません。まことに残念です。いずれ、また折を見てぜひ…)

>Fujimotoさま

どうも、お久しぶりです!
天文掛図を探し求めて幾年月。少しずつ資料も集まってきたとはいえ、その絶対量が少ないことはいよいよはっきりしてきました。その理由もぼんやり自分なりに推測していますが、これまた後ほど改めて駄弁を弄したいと思います。。。

>mistletoeさま

いろいろレクチャーありがとうございました!蕎麦屋情報もぜひよろしくお願いします。展覧会も良かったですし、本郷界隈の空気も実に味わいがありました。

なかなか口ほどには書けないのですが、おいおい頭の中のモヤモヤを言葉にできたらいいなあ…と夢想中です。

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