カッコいい理科用語 ― 2014年05月18日 10時55分53秒
知恵袋でこんな質問を見かけました。今から3年前の投稿です。
一番カッコいい理科用語を教えてください。(rurisato7さん)
(http://tinyurl.com/nxhcprq)
一番カッコいい理科用語を教えてください。
私は 昇華 と ニュートンリング がかっこいいと思います。
みなさんのカッコいいと思う理科用語、教えてください。
■補足 今のところ【ルシャトリエの化学平衡】が一番カッコいいです!
さっき、トリチェリーの真空もクールと思いました。
さて!もっとカッコいいと思う理科用語を!!
それに対する何人かの回答は…(回答者のHNは省略)
ベルヌーイの定理
フレミング左手の法則
(化学物質の名前ですが)パラジクロロベンゼン
がかっこいいと思いますね。
*
生物の用語で「セントラルドグマ」
生物の用語で「セントラルドグマ」
*
マクスウェル方程式
シュレディンガー方程式
ディラック方程式
ラプラス方程式
ポアソン方程式
ベルヌーイの定理
コリオリ力
オングストローム(単位)
マクスウェル方程式
シュレディンガー方程式
ディラック方程式
ラプラス方程式
ポアソン方程式
ベルヌーイの定理
コリオリ力
オングストローム(単位)
*
チャネリング・ブロッキング
スフェロマック合体
弾性表面波コンボルバー
カイラル超場
アンダーソン局在
アンドレーエフ反射
ホーキング輻射
量子テレポーテーション
チャネリング・ブロッキング
スフェロマック合体
弾性表面波コンボルバー
カイラル超場
アンダーソン局在
アンドレーエフ反射
ホーキング輻射
量子テレポーテーション
*
サクサンカーミンと
サクサンオルセリン
サクサンカーミンと
サクサンオルセリン
*
理科用語なのか分かりませんが、「ルシャトリエの平衡移動の法則」がカッコいいと思っていました。
あと単位でmol ややこしくて苦手でしたが…
理科用語なのか分かりませんが、「ルシャトリエの平衡移動の法則」がカッコいいと思っていました。
あと単位でmol ややこしくて苦手でしたが…
★
なるほど、たしかにどれもカッコいい感じがします。
そして、こういうふうに並べていくと、サイエンス用語は何でもカッコよく思えてきます。
天文関係でも、辞典を開けば、私の好きなフォーマルハウトの後には
不規則変光星、浮遊天頂儀、フラウンホーファー線、プラズマ圏…
と並んでいて、それぞれにカッコよさが漂っている気がします。
★
それにしても、こういうカッコよさの正体って何なんでしょう?
そのカッコよさはどこから生まれるのでしょうか?
一つには、科学そのものがカッコいいから、ということがあるでしょう。
科学は人類の視野を広げ、世界を改変し、そこに新しい世界を創出しました。
端的に言って科学は力であり、力あるものに憧れるのは、人の素朴な感情として太古から受け継がれているものだと思います。
そして、科学の世界は理知の世界であり、そこには感情を没却した精緻なロジックが展開すると同時に、感情を超えた洞察の火花が散っています。
科学への憧れは、単純な力への憧れに加え、そういうハイパーな知の世界への憧れも大きいのでしょう。理科用語の端々には、高峰のように聳え立つ巨大な世界の片鱗がうかがわれ、それもカッコよさの源だと思います。
さらにまた、こういう言葉は「手触り」がいいですね。
何となく意味ありげだけれども、その正確な意味を捉えがたい言葉というのは、呪文や聖句もそうですが、言霊感を宿しやすいです。口にするだけで何となく有り難い感じがするという意味では、般若心経と近いかもしれません。
他にもカッコよさの理由はあると思います。
皆さんにとってカッコいい言葉とは何でしょう?
なぜそれはカッコいいのでしょう?
コメント
_ S.U ― 2014年05月18日 18時37分30秒
_ 玉青 ― 2014年05月19日 05時19分42秒
これはすこぶるカッコいいのが並びましたね!
氷河期の名はちょっと盲点でしたが、たしかにカッコいいです。
挙げていただいた理由がまた大変分かりやすくて、大いに目を開かれました。(笑)
やっぱり語感とインパクトって大事ですね。
語感とインパクトといえば、別にカッコよくはないんですが、
昆虫の「完全変態」、「不完全変態」、「無変態」
というのが、子供心にも印象深かったです。
氷河期の名はちょっと盲点でしたが、たしかにカッコいいです。
挙げていただいた理由がまた大変分かりやすくて、大いに目を開かれました。(笑)
やっぱり語感とインパクトって大事ですね。
語感とインパクトといえば、別にカッコよくはないんですが、
昆虫の「完全変態」、「不完全変態」、「無変態」
というのが、子供心にも印象深かったです。
_ かすてん ― 2014年05月19日 21時36分07秒
うわぁ、カッコいい用語に埋め尽くされたページですね。
私もいくつか追加します。
カイラル対称性 自分はそこまで到達できないあこがれ
シュテルン-ゲルラッハの実験 重戦車みたい
超多時間理論 SF世界と紙一重
玉青さんの「ハイパーな知の世界への憧れ」「高峰のように聳え立つ巨大な世界の片鱗」はまさに言い当てていると思います。
私もいくつか追加します。
カイラル対称性 自分はそこまで到達できないあこがれ
シュテルン-ゲルラッハの実験 重戦車みたい
超多時間理論 SF世界と紙一重
玉青さんの「ハイパーな知の世界への憧れ」「高峰のように聳え立つ巨大な世界の片鱗」はまさに言い当てていると思います。
_ S.U ― 2014年05月20日 06時28分20秒
理科用語は、おおむねどれもカッコいいので、とってもカッコいいかどうかは、最初に聞いた時のインパクトが大きいかもしれません。最初に聞いた場面が思い出せるくらいのものもいくつかあります。
>「完全変態」、「不完全変態」、「無変態」
昔の子どもにとっては、「変態」は「怪しいおにいさん」のイメージだったですかね。
横文字では、メタモルフォーゼですが、こちらは「妖しいおねえさん」のイメージかも。
>「完全変態」、「不完全変態」、「無変態」
昔の子どもにとっては、「変態」は「怪しいおにいさん」のイメージだったですかね。
横文字では、メタモルフォーゼですが、こちらは「妖しいおねえさん」のイメージかも。
_ 玉青 ― 2014年05月20日 22時39分20秒
○かすてんさま
むう、「超多時間理論」はここでも優勢ですね。
なんだか分からないながらも、般若波羅蜜多的神秘のオーラを感じます。
いかにも有り難い感じです。
○S.Uさま
「怪しいおにいさん」と「妖しいおねえさん」だったら、後者を憎からず思うのが人情でしょうが、しかし「完全変態のおねえさん」となると、危うさすらも通り越して、はっきりと恐怖を覚えます。(笑)
むう、「超多時間理論」はここでも優勢ですね。
なんだか分からないながらも、般若波羅蜜多的神秘のオーラを感じます。
いかにも有り難い感じです。
○S.Uさま
「怪しいおにいさん」と「妖しいおねえさん」だったら、後者を憎からず思うのが人情でしょうが、しかし「完全変態のおねえさん」となると、危うさすらも通り越して、はっきりと恐怖を覚えます。(笑)
_ S.U ― 2014年05月21日 19時52分35秒
すみません。未記入をやってしまいました (言わずと知れますが)
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かすてん様、玉青様、
>「超多時間理論」
「超多時間理論」がとてもカッコいいとお考えならば、また、つくばをご来訪の機会に、筑波大学の朝永記念室(月曜以外は公開、無料)にお寄り下さい ↓
http://tomonaga.tsukuba.ac.jp/room/room_03_02.htm
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かすてん様、玉青様、
>「超多時間理論」
「超多時間理論」がとてもカッコいいとお考えならば、また、つくばをご来訪の機会に、筑波大学の朝永記念室(月曜以外は公開、無料)にお寄り下さい ↓
http://tomonaga.tsukuba.ac.jp/room/room_03_02.htm
_ 玉青 ― 2014年05月21日 21時38分08秒
おお、筑波にそんなところがあったのですね。
展示を画面で見て回ったら、博士の小学時代の算術のテストがあって、さすがに満点でしたが、字はあまり優等生っぽくなくて、なかなか微笑ましかったです。
しかし、そこから超多時間理論までの道のりを考えると、人間精神の発展について思うところ多々。
展示を画面で見て回ったら、博士の小学時代の算術のテストがあって、さすがに満点でしたが、字はあまり優等生っぽくなくて、なかなか微笑ましかったです。
しかし、そこから超多時間理論までの道のりを考えると、人間精神の発展について思うところ多々。
_ S.U ― 2014年05月22日 08時26分02秒
>字はあまり優等生っぽくなく~そこから超多時間理論まで
あっ、書道の作品がありますね。
何となくですが、複雑な計算理論を粘り強く編み出した律儀さのようなものは字に現れている気がします。
あっ、書道の作品がありますね。
何となくですが、複雑な計算理論を粘り強く編み出した律儀さのようなものは字に現れている気がします。
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私も「ルシャトリエの平衡移動の法則」がいちばんカッコいいと思います。「ルシャトリエ」のなめらかな音感と、意図したのと反対方向にスルスルと移動していく感覚が良く合っていると思います。名は体を表す、といいましょうか、名称と実体との間の無駄のない機能美のようなものが感じられます。
天文用語では、「ドーズの限界」、「キャリントン・シュペーラーの法則」 を挙げたいと思います。「ドーズ」というのもドーッとズームインする鋭眼を思わせて、音感と内容がよく一致していると思います。「シュテファン・ボルツマンの法則」も、名実ともにパワー感があります。
素粒子物理からは、どちらも日本人の関係する「南部・ゴールドストンボソン」と(朝永・シュウィンガーの)「超多時間理論」を推したいと思います。「超多時間理論」はカッコよさを通り越して危うささえ感じさせます。
生物学用語では、「TCA回路」と「ランゲルハンス島」。生体内のものとは思えない意外性がいいです。
それから、氷河期の名前も全部カッコいいです。「ギュンツ氷期」、「ミンデル氷期」、「リス氷期」、「ヴュルム氷期」、これは団体戦タイトルかも。