アルビレオ出版社の快挙(2) ― 2014年11月06日 06時59分40秒
快漢にして怪漢、カール=ペーター・ユリウス氏の情熱を感じるべく、まず、最新刊であるドッペルマイヤー星図の方から見てみます。
これが全体像。高さは54cmと、とにかく巨大な本です。新聞紙並みの大きさです。
装丁は背と角を革で仕立てた、いわゆる「四分三(しぶさん)装」。地紙の部分は、復刻に際して使用した原本とそっくり同じになるよう、それを写真撮影して印刷したものを貼り込んでいます(紙のかすれは印刷で再現されたものです)。
要するに、この復刻版は、中身だけでなく、表表紙から裏表紙に至るまで、忠実に原本を再現するよう配慮されているのです。
製本は中央がフルオープンできるようになっているので、肝心の中心部が綴じ目に入って見えないということがありません。これも原本にならったものでしょう。これだけでも、相当コストがかかっているはずです。
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ドッペルマイヤーの星図帳そのものは、非常に有名な本なので、「Doppelmayr Atlas」で画像検索していただければと思いますが、以下、イメージ程度にハラリと開いてみます。
ここでは上の最後のページに注目して、気になる印刷精度を、強拡大画像で確認します。
(この項、もう少し続く)
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