科学技術と人類の未来、とは ― 2015年03月11日 23時08分41秒
今日は鎮魂と黙祷の日。
そして、復興の来し方・行く末を省みる日です。
そして、復興の来し方・行く末を省みる日です。
日頃、指弾されることの多い我らが総理も、さすがに今日は国民全員と思いを一つにして、記念式典に臨まれたことでしょう。ニュースの「本日の首相動静」にも、
午前9時18分、官邸着。
午前9時19分から同52分まで、「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」理事長の尾身幸次元科学技術担当相。
午前9時19分から同52分まで、「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」理事長の尾身幸次元科学技術担当相。
とあって、まこと時宜を得た面談だと思いました。
政治向きのことにうといので、私自身は、尾身氏も、「科学…フォーラム」のことも、ろくに知らずにいたので、改めて検索してみたら、首相が今朝一番に面会された尾身幸次氏は、官僚から政治家に転身した人で、記事では「元科学技術担当相」とありますが、さらにその後、安倍氏の擁立に奔走して、第1次安倍内閣では、財務大臣を務めた方だそうです。そして、「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」というのは、尾身氏自身の発案で発足したNPOだという話。
一NPOとはいえ、このフォーラムはなかなか大掛かりなものです。
例えば、同フォーラムの公式サイト(http://www.stsforum.org/?lang=ja)からは、昨年10月5日~7日に京都で開かれた、年次総会と国際フォーラムを報じる、産経新聞の紙面にリンクが張られています(http://www.stsforum.org/files/media_coverage/2014/MediaCoverage_page_47.pdf)。
例えば、同フォーラムの公式サイト(http://www.stsforum.org/?lang=ja)からは、昨年10月5日~7日に京都で開かれた、年次総会と国際フォーラムを報じる、産経新聞の紙面にリンクが張られています(http://www.stsforum.org/files/media_coverage/2014/MediaCoverage_page_47.pdf)。
内容は…というと、「技術革新と多国間協力で温暖化に対処/相次ぐ異常気象 気候変動へ懸念」という大見出しが躍っていて、安倍首相が会合の冒頭、水素を使った燃料電池の普及に、はっぱをかけている様が書かれています。
「安倍政権が「水素社会」の実現を政策の大きな柱に掲げる背景には、二酸化炭素(CO2)の排出が原因のひとつとなる地球温暖化の防止がある。」
なるほど。
「集中豪雨で土砂災害/「2050年にはCO2排出量を10年の74%程度にまで減らさねばならない。もし減らす努力が30年にまで持ち越されれば、(世界の平均)気温が2度上昇する事態は避けられない」/東芝の西田厚聰相談役は、こう警告した。温暖化は豪雨や旱魃、強い台風といった形で世界に強い影響を与える。日本でも異常気象が相次いでおり、危機感は一層強まる。」
おお、東芝がそんなにも地球環境を憂えていたとは。
それにしても、ずいぶん脅かすなあ…と思いながら、最後の方まで読んでいくと、
それにしても、ずいぶん脅かすなあ…と思いながら、最後の方まで読んでいくと、
「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)はFCVやエネファームの普及などにより、国内で30年に1兆円の水素エネルギー市場が生まれ、50年には8兆円に拡大すると予測している。/だが、ここでも最大の課題はコストにある。〔…〕そのためには、量産化によるコストダウンが不可欠だ。/量産体制を構築するため、エネファームを製造するパナソニックや東芝は、欧州向けの売り込みにも乗りだした。国際的な普及が進めば、日本市場へも好影響が期待できる。」
…とあって、思わず膝を打ちました。何と分かりやすい記事でしょう。
「なるほど、世の中はこういう風に動いているのか」と、何だか島耕作の漫画を読んでいるような気分になりました。
「なるほど、世の中はこういう風に動いているのか」と、何だか島耕作の漫画を読んでいるような気分になりました。
そして、ことは水素エネルギーにとどまらないわけで、
「経済産業省の石黒憲彦経済産業審議官は、日本の気候変動に対する取り組みを説明。CO2を排出しない原発を「重要なベースロード電源」と位置づけたエネルギー基本計画に触れ、原子力発電所の安全性構築や再生可能エネルギー導入などを主な課題に挙げた。」
「原発も重要な役割/CO2の削減には、原子力発電所の活用も有効な手段となる。日本では東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、原発の安全性を判断する新規制基準が昨年7月に施行された。/東芝の西田相談役は「再生可能エネルギーの将来への期待は高いが、エネルギーミックスの中で一部の役割を担うべきだ」とし、改めて「原子力はベースロード電源だ」と主張した。」
「原発も重要な役割/CO2の削減には、原子力発電所の活用も有効な手段となる。日本では東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、原発の安全性を判断する新規制基準が昨年7月に施行された。/東芝の西田相談役は「再生可能エネルギーの将来への期待は高いが、エネルギーミックスの中で一部の役割を担うべきだ」とし、改めて「原子力はベースロード電源だ」と主張した。」
…と、結局話はそこに落ちていきます。
「科学技術と人類の未来」を話し合うのは、なるほど大切なことでしょう。
でも、正直、「どの口でそんな寝言が言える。そんなことは福島を収束させてから言え」という気持ちもあります。
エネルギー問題を熱心に論ずる政財官界の人々は、本当に「人類の未来」を憂えているのか、ひょっとして儲けがなければ、人類の未来も、地球の行く末も知ったこっちゃないのか、疑心暗鬼にかられる己を愧じますが、それにしても3.11の今日、官邸でいったいどんな話があったんでしょうね。
コメント
_ S.U ― 2015年03月12日 06時57分16秒
_ 蛍以下 ― 2015年03月12日 12時59分20秒
我々人類は競争原理に支配された世界に生きているのですね。
やや飛躍しますが、日本国内に多数潜伏しているという某国の工作員に原発を押さえられたらどうするのでしょうか・・・といった観点から脱原発を説く人がいてもいいと思いますが、おおっぴらに議論する訳にもいかないのでしょうかね。
やや飛躍しますが、日本国内に多数潜伏しているという某国の工作員に原発を押さえられたらどうするのでしょうか・・・といった観点から脱原発を説く人がいてもいいと思いますが、おおっぴらに議論する訳にもいかないのでしょうかね。
_ 玉青 ― 2015年03月13日 07時09分08秒
○S.Uさま
いやあ、つくづく考えさせられます。学問の話かな…と思っていると、政治の話になり、おやおやと思っていると、最後に商売の話になる。いったいこれは何のニュースなんでしょう。しかも商売のためなら、見え透いた嘘やはったりをかまして、恬として恥じない。何をかいわんやという感じです。ものがHだけにスケベ心丸出し、というわけでもないでしょうが…
○蛍以下さま
工作員のことは知らず、リスク管理という点で、原発にはいろいろ首をひねることが多いです。「あらゆる事態を想定して対策を講じている」と胸を張る人もいるのでしょうが、現実の事態はあらゆる想定をやすやすと超えるので、まったく安心できません。
いやあ、つくづく考えさせられます。学問の話かな…と思っていると、政治の話になり、おやおやと思っていると、最後に商売の話になる。いったいこれは何のニュースなんでしょう。しかも商売のためなら、見え透いた嘘やはったりをかまして、恬として恥じない。何をかいわんやという感じです。ものがHだけにスケベ心丸出し、というわけでもないでしょうが…
○蛍以下さま
工作員のことは知らず、リスク管理という点で、原発にはいろいろ首をひねることが多いです。「あらゆる事態を想定して対策を講じている」と胸を張る人もいるのでしょうが、現実の事態はあらゆる想定をやすやすと超えるので、まったく安心できません。
_ S.U ― 2015年03月13日 08時08分10秒
玉青様、
ものづくり立国というのはかけ声ばかりで、ものづくりの土台を沈下させてまで商売優先にしています。大将自らがこうですから国際競争どころではありません。
蛍以下様、玉青様、
工作員そのものではないんですが、工作員も気にするだろう一つたいへん象徴的なことがあるので言及させていただきます。
私の郷里から遠くない近畿北部に日本海側唯一最強の海上自衛隊基地があり、それは近々の再稼働が検討されている原発と16kmしかはなれていません。自衛隊と原発の間には細い一本道しかなく、陸側からの便利はよくないところなので、どちらかで大事が起こればもう一方の機能に大きな障害が出ることは素人目にも明瞭だと思います。
しかし、この点はまったくといっていいほど問題にされていません。震災以降、一度国会で質問されましたが、「どういう設備が必要とされるかということについてもこれから検討をしてまいりたいというふうに思っております。」くらいの悠長な回答しかなされていません。これは民主党政権時代の答弁でしたが、現在、ネットで探してみても、何の方策の検討も見つかりません。
声高に国家存立のための安全保障制度の充実を説く政治家も、原発と並べるとこの程度のことのようです。
ものづくり立国というのはかけ声ばかりで、ものづくりの土台を沈下させてまで商売優先にしています。大将自らがこうですから国際競争どころではありません。
蛍以下様、玉青様、
工作員そのものではないんですが、工作員も気にするだろう一つたいへん象徴的なことがあるので言及させていただきます。
私の郷里から遠くない近畿北部に日本海側唯一最強の海上自衛隊基地があり、それは近々の再稼働が検討されている原発と16kmしかはなれていません。自衛隊と原発の間には細い一本道しかなく、陸側からの便利はよくないところなので、どちらかで大事が起こればもう一方の機能に大きな障害が出ることは素人目にも明瞭だと思います。
しかし、この点はまったくといっていいほど問題にされていません。震災以降、一度国会で質問されましたが、「どういう設備が必要とされるかということについてもこれから検討をしてまいりたいというふうに思っております。」くらいの悠長な回答しかなされていません。これは民主党政権時代の答弁でしたが、現在、ネットで探してみても、何の方策の検討も見つかりません。
声高に国家存立のための安全保障制度の充実を説く政治家も、原発と並べるとこの程度のことのようです。
_ ZAM20 ― 2015年03月13日 08時21分25秒
尾身幸次氏は2代目の科学技術担当大臣で沖縄北方相も兼任していたと思います。政治家の中では科学技術に関心があると言われているらしいですが、担当大臣だったころに、その下の部局(総合科学技術会議事務局)には、大臣に説明する時には中学生にわかるような資料を用意せよという指示があったという話を聞いた事があります。沖縄の振興策として、振興効果にはどう考えても疑問がある、科学技術大学院大学を作らせた張本人でもあります。出身が経済産業省で、頭の中は高度成長時代のままなのではないかという印象があります。
どうしてこういう人が、科学技術政策通として生き残れるかというと、原因は2つある気がします。一つはSUさんもご指摘に科学普及の後進性によるところです。一頃、坂本龍一が電気自動車の宣伝に出ていました。電気自動車は原発の夜間電力を使う事を念頭にしたシステムですから、電気自動車の広告をやるということは原発推進を是認することになるのですが、それがわかってやっているのかと疑問に思ったものです。
そして、もう一つは、こちらの方が重要なのですが、科学・技術者の中に、こういう人を利用してでも研究資金を獲得しようという人々がいることです。これは決して今回話題になっている企業群だけでなく、国研や大学などにも見られることです。研究費の獲得に熱心になるあまりに、研究者側が外に対して自分のやっていることを誇大に宣伝し、そしてこういう人に頼る。このような行動は、それ自体が倫理的に問題があるだけでなく、人々のサイエンスリテラシーを低下させることにもつながります。サイエンスリテラシーの低さは、けっして研究者が嘆くべきことではなく、責任を感じて対処を考えていかなければならないことだと思っています。
どうしてこういう人が、科学技術政策通として生き残れるかというと、原因は2つある気がします。一つはSUさんもご指摘に科学普及の後進性によるところです。一頃、坂本龍一が電気自動車の宣伝に出ていました。電気自動車は原発の夜間電力を使う事を念頭にしたシステムですから、電気自動車の広告をやるということは原発推進を是認することになるのですが、それがわかってやっているのかと疑問に思ったものです。
そして、もう一つは、こちらの方が重要なのですが、科学・技術者の中に、こういう人を利用してでも研究資金を獲得しようという人々がいることです。これは決して今回話題になっている企業群だけでなく、国研や大学などにも見られることです。研究費の獲得に熱心になるあまりに、研究者側が外に対して自分のやっていることを誇大に宣伝し、そしてこういう人に頼る。このような行動は、それ自体が倫理的に問題があるだけでなく、人々のサイエンスリテラシーを低下させることにもつながります。サイエンスリテラシーの低さは、けっして研究者が嘆くべきことではなく、責任を感じて対処を考えていかなければならないことだと思っています。
_ S.U ― 2015年03月14日 08時42分05秒
ZAM20様、
ご指摘の2つの要素でデフレスパイラルになっているんでしょうね。サイエンスリテラシーの低さで、いい加減な科学教育政策がまかり通るという・・・
>国研や大学などにも見られる
国研や大学は(私大でも)公金に頼って研究しているので、結局は国民の代表たる政治家の意図に左右されて当然というロジックがまかり通り、学問の何たるかがわかっていない政治家のいうがままになっている人が多いのが現状です。だから、公金を使った成果を派手に宣伝してまた公金を受け取るのが自分たちの商売、という意識になってしまいます。このロジックは本当は根本から間違っていて、そのためにわざわざわずか十七文字の憲法23条が存在しているのですが、そこまで意識が届いていないということですね。
>サイエンスリテラシーの低さは、けっして研究者が嘆くべきことではなく、責任を感じて対処を考えていかなければならないことだと思っています
上の公金の縛りの事情は、新自由主義に傾倒している多くの諸外国で同様に生じている難問で、問題が大きすぎて国家体制から論じないと何ともならないと思いますが、おっしゃるように、サイエンスリテラシーについては日本では特別まだまだ改善の余地があると思いますので、私どもの頑張りの貢献も捨てたものではない、いや大いに期待できる、と思っています。
ご指摘の2つの要素でデフレスパイラルになっているんでしょうね。サイエンスリテラシーの低さで、いい加減な科学教育政策がまかり通るという・・・
>国研や大学などにも見られる
国研や大学は(私大でも)公金に頼って研究しているので、結局は国民の代表たる政治家の意図に左右されて当然というロジックがまかり通り、学問の何たるかがわかっていない政治家のいうがままになっている人が多いのが現状です。だから、公金を使った成果を派手に宣伝してまた公金を受け取るのが自分たちの商売、という意識になってしまいます。このロジックは本当は根本から間違っていて、そのためにわざわざわずか十七文字の憲法23条が存在しているのですが、そこまで意識が届いていないということですね。
>サイエンスリテラシーの低さは、けっして研究者が嘆くべきことではなく、責任を感じて対処を考えていかなければならないことだと思っています
上の公金の縛りの事情は、新自由主義に傾倒している多くの諸外国で同様に生じている難問で、問題が大きすぎて国家体制から論じないと何ともならないと思いますが、おっしゃるように、サイエンスリテラシーについては日本では特別まだまだ改善の余地があると思いますので、私どもの頑張りの貢献も捨てたものではない、いや大いに期待できる、と思っています。
_ 玉青 ― 2015年03月14日 15時07分29秒
○S.Uさま
こういうのを何て言うんですか、砂上の楼閣、張子の虎、頭隠して尻隠さず、ブリキの棺桶、一本抜けてる…。結局、不実な大将以下、みんな等しく「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」を置いていることの証左かもしれず、素晴らしいと言えなくもないですが、改めて『危険な話』だなあと思います。
○ZAM20さま
ありがとうございます。背景説明をお聞きして、さらに事態の構図が分かってきました。まあ、欲まみれの人が、札束を握ってワッハッハみたいな分かりやすい絵柄もある一方で、学問の府のあり方をめぐる、いっそう構造的に根深いものが、ここにはありそうですね。
ちょっと連想が飛躍しますが、社会の中での機能や地位という点で、科学はかつての宗教に類似するもののように思います。となると、「世俗権力と宗教権力の相関如何」という問題が、今またここで、装いも新たに繰り返されているのかもしれませんね。
科学の世界にも、似非法師や売僧の類が少なからずいる気配ですが、ぜひZAM20さんやS.Uさんのような有徳の師が、彼らの襟を正していただきますように。
こういうのを何て言うんですか、砂上の楼閣、張子の虎、頭隠して尻隠さず、ブリキの棺桶、一本抜けてる…。結局、不実な大将以下、みんな等しく「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」を置いていることの証左かもしれず、素晴らしいと言えなくもないですが、改めて『危険な話』だなあと思います。
○ZAM20さま
ありがとうございます。背景説明をお聞きして、さらに事態の構図が分かってきました。まあ、欲まみれの人が、札束を握ってワッハッハみたいな分かりやすい絵柄もある一方で、学問の府のあり方をめぐる、いっそう構造的に根深いものが、ここにはありそうですね。
ちょっと連想が飛躍しますが、社会の中での機能や地位という点で、科学はかつての宗教に類似するもののように思います。となると、「世俗権力と宗教権力の相関如何」という問題が、今またここで、装いも新たに繰り返されているのかもしれませんね。
科学の世界にも、似非法師や売僧の類が少なからずいる気配ですが、ぜひZAM20さんやS.Uさんのような有徳の師が、彼らの襟を正していただきますように。
_ S.U ― 2015年03月14日 19時17分34秒
>「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」
高邁な理想と言えないこともないですが、天災で事故が発生したときに自衛隊が機能しないのでは本当に困りますね。
実は、これは唯一の例ではなく、ほかにも深刻な例があります。くどいようですが、ついでなので紹介させていただきます。
私の現住所から遠くない北関東東部にに日本最有力の核燃料処理の研究所があり、それは4年前の地震以来停止している原発と3kmしかはなれていません。この原発は震災で電源が停止し、津波で一部の冷却機能が停止しました。もう少し、津波が高かったら福島と同じ事になっていた可能性があります。それにも関わらず、現在、再稼働が検討されています。
この原発で重大事故がありますと、核燃料処理の研究も、原発事故収束の研究も大打撃を受けることになります。こういうのを何と言えばいいのか、消防署の車庫が火薬貯蔵庫を兼ねているような状態といいますか。
高邁な理想と言えないこともないですが、天災で事故が発生したときに自衛隊が機能しないのでは本当に困りますね。
実は、これは唯一の例ではなく、ほかにも深刻な例があります。くどいようですが、ついでなので紹介させていただきます。
私の現住所から遠くない北関東東部にに日本最有力の核燃料処理の研究所があり、それは4年前の地震以来停止している原発と3kmしかはなれていません。この原発は震災で電源が停止し、津波で一部の冷却機能が停止しました。もう少し、津波が高かったら福島と同じ事になっていた可能性があります。それにも関わらず、現在、再稼働が検討されています。
この原発で重大事故がありますと、核燃料処理の研究も、原発事故収束の研究も大打撃を受けることになります。こういうのを何と言えばいいのか、消防署の車庫が火薬貯蔵庫を兼ねているような状態といいますか。
_ 玉青 ― 2015年03月15日 08時35分20秒
うーむ、これまた危なっかしいですね。
改めて「累卵之危」という言葉を思い起こしました。
改めて「累卵之危」という言葉を思い起こしました。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
結局は水素分子を作るには、化石燃料をCO2を出しながら使うか通常の電気をつぎ込むかしかないので、水素エネルギーは一種の電池ととらえるべきものだと思います。電池と言えば、リチウム電池は現在世の中に画期的に役だっていますので、現在の社会は「リチウムエネルギー社会」と呼ぶべきことになります。スマホやノートPCからはCO2は出ませんので温暖化防止にも役に立っていますといえば、もう誰もだまされませんよね。