5月の星空…マンチェスターの街から2015年05月21日 20時59分27秒

月替わりでイギリスの児童用星図を見るシリーズ。
今回で5回目ですが、こういうのを続けていると、本当に時の経つのは早いなと実感します。


さて、5月の星空はイングランド北西部にある、イギリス第2の都市・マンチェスターから見上げます。


「5月の星座。この星図で皆さんは5月中旬から6月中旬までの星を学ぶことができます。皆さんは今、マンチェスターの街に立ち、左手に市庁舎がそびえるアルバート広場から南の空を眺めているところです。頭上高く「りゅう座」のドラゴンが横たわり、その尻尾が指極星〔=北極星を指し示す北斗七星の「升」の先の2星〕と北極星の間に長々と伸びています。」


獅子(LEO)は西に傾きつつあり、乙女(VIRGO)の後方から、天秤(LIBRA)が追いすがってきました。そこに記された、「ズベン・エル・ゲヌビ(南の爪)」「ズベン・エス・カマリ(北の爪※)」という異国情緒満点の星の名は、さらに後に続く、さそり座の左右のハサミに見立てたものだそうで、いかにも夏の入口を感じさせます。

   ★

5月は-日本人にとっての8月の如く-イギリスの人にとって、戦争にまつわる記憶の多い月で、星図の隣頁には、1945年5月8日、ドイツ降伏に伴うヨーロッパ戦勝を祝う大群衆(左上)や、1941年5月10日、ドイツの空爆を受けた下院議院の惨状(右下)を伝える写真が掲載されています。


ちなみに、この児童用百科事典によれば、今日5月21日は30年戦争の幕開けの日(1618年)であり、サマータイム法の施行日(1916年)だそうです。


(※)星図には「ズベン・エル・カマリ Zuben el Chamali」と書かれていますが、これは誤記ではなく、確かにそう綴られることもある由。

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