大きな星座早見盤2007年01月27日 10時11分55秒

一辺が38センチもある、巨大な星座早見盤。一昨日の小さい早見盤と並べて写真を撮ってみました。とても片手では持てない大きさで、しかも裏面に板が打ちつけてあって、ずしっと重いです。

しかし、これは謎の早見盤。何が謎かというと、メーカー名がどこにもなく、誰がいつ作ったのか分からないのが大きな謎。

もっとも、その「正体」は至極明瞭で、これは天文普及家の Garrett Serviss (1851-1929)と Leon Barritt(1852-1938) が1906年に共同で売り出した早見盤そのもの…のはず。しかし、オリジナルにはあるはずの彼らの名前の部分が空白になっています。また時代ももっと新しい物のようです。

すると海賊版? でも誰が何のために? 確かに、Barritt-Servissの早見盤は、アンティークショップで、現在それなりの値段がついていますが、そうそう数が出る品でもありませんし、製作コストを考えると採算が取れそうにありません。そもそもBarritt-Serviss の名前を削ったら、コピー商品としての意味がない。

うーむ…分からない。

□  □  □

と、腕組みをしていたのですが、ネットを徘徊しているうちに正体が分かりました。

これは意図的なフェイクではなく、1980年代に作られた「復刻版」でした。Kontrell Industries というニューヨークのメーカーが売り出したもの。検索してみると、この会社は本来ボードゲームの版元らしく、なぜ星座早見の復刻版を作ったのかは、今もって謎。

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